(1)2020年東京オリンピック開催決定が前回開催(1964年)から49年を経て、今年決まった。その前回東京オリンピックが開催された1964年に巨人の王貞治さんが年間55本の日本プロ野球シーズン最多ホームラン(most numerous homeruns in the baseball season)記録を達成した。
その記録はその後幾多のスラッガー(slugger)が挑み続けながら破られることもなく、同じ49年後の今年ヤクルト・スワローズのバレンティン選手が16日のゲームで一気に抜いて56,57号のシーズン最多ホームラン(16日現在)を更新記録した。
王さんが1964年に55号を記録したのが140試合目で、今年バレンティン選手はこれを113試合目で抜き去るという超スピード達成だ。
(2)王さんの記録当時のボールの飛ぶ質はどんなものだったのかはわからないが、今年のプロ野球の公式ボールは昨年までの「飛ばないボール」からプロ野球機構が密かに公表せずに独自の判断で「飛ぶボール」に変更されていたことがシーズン途中にあきらかになっていた。
昨年のシーズンと比較してもデータ上(報道)、今年の「飛ぶボール」のホームラン量産影響効果はあきらかで、バレンティン選手の最多記録更新を後押ししたことは間違いないだろう。
まったく同じ条件で競う記録でもないので、技術精度、スキルの単純比較など出来ようもない環境条件ではあるから「数字」記録だけがシンプルに評価されるべき、讃(たた)えられる偉業(great work)ということだ。
(3)1964年の王さんの記録がその後の近代化による技術環境、トレーニング方式、身体能力の進化の中で49年間も破られなかったことがむしろ不可思議なことでもあり、パラドックス(paradox)として王さんの偉大さを認識させられることでもある。
そういう意味では、今年のバレンティン選手の破格の早さの113試合での最多記録達成は、ようやく近代化、進化を象徴するものでもあるのかもしれない。
(4)王さんはほかにいまだに生涯ホームラン総数868本のダントツの世界最多記録(ちなみに米国メジャーリーグでは最多700本台)も持っている。
本場を自認する米国メジャーリーグからは一応は尊敬の念を持って讃えられているが、当時は日本プロ野球のレベル、球場の狭さから米国メジャーリーグと比較にならないという見方も聞かれた。
しかし、そのメジャーリーグも球場の仕様は千差万別で広さ、形状、フェンスの高さはそれぞれ個性があり、野球は他のスポーツのように同一基準、規格で競技する公平なスポーツ仕様ではない自由さ、無限さ、雄大さが特徴のスポーツでもある。
「数字」記録だけが唯一世界基準(world standard)として讃えられるスポーツなのだ。
(5)王さんの「すごさ」は、いまだにダントツの生涯ホームラン総数世界最多記録として認識されているが、さらに勝負を決める場面、ゲームごとの中にも強く印象付けられるものだ。
1ゲーム4打席連続ホームランの圧巻の見事さ、日本シリーズの大舞台で1発で重苦しい劣勢に決着をつけるホームランなど注目の中での圧倒的な精神性、技術性を持ったスラッガーだった。
(6)バレンティン選手のシーズン最多ホームランの超スピード達成は野球の近代化、進化の中で見事というしかないが所属チームは現在最下位に低迷し、その記録更新の心証性は(impressionable)あまり露出のないものに映る。
その記録はその後幾多のスラッガー(slugger)が挑み続けながら破られることもなく、同じ49年後の今年ヤクルト・スワローズのバレンティン選手が16日のゲームで一気に抜いて56,57号のシーズン最多ホームラン(16日現在)を更新記録した。
王さんが1964年に55号を記録したのが140試合目で、今年バレンティン選手はこれを113試合目で抜き去るという超スピード達成だ。
(2)王さんの記録当時のボールの飛ぶ質はどんなものだったのかはわからないが、今年のプロ野球の公式ボールは昨年までの「飛ばないボール」からプロ野球機構が密かに公表せずに独自の判断で「飛ぶボール」に変更されていたことがシーズン途中にあきらかになっていた。
昨年のシーズンと比較してもデータ上(報道)、今年の「飛ぶボール」のホームラン量産影響効果はあきらかで、バレンティン選手の最多記録更新を後押ししたことは間違いないだろう。
まったく同じ条件で競う記録でもないので、技術精度、スキルの単純比較など出来ようもない環境条件ではあるから「数字」記録だけがシンプルに評価されるべき、讃(たた)えられる偉業(great work)ということだ。
(3)1964年の王さんの記録がその後の近代化による技術環境、トレーニング方式、身体能力の進化の中で49年間も破られなかったことがむしろ不可思議なことでもあり、パラドックス(paradox)として王さんの偉大さを認識させられることでもある。
そういう意味では、今年のバレンティン選手の破格の早さの113試合での最多記録達成は、ようやく近代化、進化を象徴するものでもあるのかもしれない。
(4)王さんはほかにいまだに生涯ホームラン総数868本のダントツの世界最多記録(ちなみに米国メジャーリーグでは最多700本台)も持っている。
本場を自認する米国メジャーリーグからは一応は尊敬の念を持って讃えられているが、当時は日本プロ野球のレベル、球場の狭さから米国メジャーリーグと比較にならないという見方も聞かれた。
しかし、そのメジャーリーグも球場の仕様は千差万別で広さ、形状、フェンスの高さはそれぞれ個性があり、野球は他のスポーツのように同一基準、規格で競技する公平なスポーツ仕様ではない自由さ、無限さ、雄大さが特徴のスポーツでもある。
「数字」記録だけが唯一世界基準(world standard)として讃えられるスポーツなのだ。
(5)王さんの「すごさ」は、いまだにダントツの生涯ホームラン総数世界最多記録として認識されているが、さらに勝負を決める場面、ゲームごとの中にも強く印象付けられるものだ。
1ゲーム4打席連続ホームランの圧巻の見事さ、日本シリーズの大舞台で1発で重苦しい劣勢に決着をつけるホームランなど注目の中での圧倒的な精神性、技術性を持ったスラッガーだった。
(6)バレンティン選手のシーズン最多ホームランの超スピード達成は野球の近代化、進化の中で見事というしかないが所属チームは現在最下位に低迷し、その記録更新の心証性は(impressionable)あまり露出のないものに映る。