(1)これまで北朝鮮は国内にはオミクロン株感染者はひとりもいないと言っていた。北朝鮮報道をそのままうのみにはできないが、中朝国境も閉鎖して鎖国状態の北朝鮮としてはコロナ感染者ゼロもないことはないと考えられるが13日になって「原因不明の熱病により4月末から約35万人が発熱し、約18万7800人が隔離されて治療」(報道)していると国営通信が伝えた。
(2)新型コロナ感染者とみられて、これが事実だとすれば鎖国状態体制に漏れがあったということだし、経済制裁逃れが横行していることの結果とも考えられ、北朝鮮自らが認めたことになる。経過の真偽は別にして、コロナ感染情報に関しては北朝鮮もようやく国際社会並みになったということだ。
(3)欧米社会ではコロナ対策の緩和、撤廃が進んで、マスクなしでの外出も認められることになる。日本もコロナ感染が落ち着いたという状況ではないが段階的に緩和に向かう政府方針が示されて、松野官房長官も気温、湿度の高い季節に熱中症のリスクが高くなることから距離が十分にある場合はマスクを外すことを推奨すると述べた。
(4)特に保育所での子どものマスク着用には健康へい害も指摘されて推奨することが問題となているが、最近は子どもへの感染者増加傾向がみられて、岸田首相は「マスク着用の考え方は現時点では変わっていない」(報道)と政府として見直す考えはないとしている。
(5)海外では入国規制をしても感染者増加を抑えられなかった経験から、ワクチン接種も進んでいることもあり入国規制を撤廃してコロナ感染者の隔離もやめてインフルエンザ並みの対応をとる国が多く、経済活動優先に転換している。
(6)日本もGWの人出増加の影響がこれから感染状況に出てくるとの専門家会議の指摘(沖縄は急増傾向)もあり油断できないが、これから暑い夏に向けてマスク着用は熱中症につながる危険はあり、政府もマスクを状況に合わせて外すことを推奨している。
欧米に比べてコロナ前からマスク社会が比較定着している日本としては、ワクチン接種の推進と合わせてマスク着用の判断を個人の判断にまかせることも考えていい社会事情だ。
(7)政府は専門家会議によるコロナ対策の検証を本格化させるとしており、コロナ感染源の特定とコロナ感染人口比率による科学的、効果的な感染防止対策を実施して、マスク着用を義務化、推奨しない日常生活を取り戻す方法を示す時期でもある。
(8)コロナ社会はまだまだ油断できずに続きそうで、あたらしいコロナ変異株の出現も考えられて警戒は必要で、ここまでもコロナ対策、対応に問題、課題、改革、変革に直面して多くの犠牲、反省、取り組み、改善、進歩もみせてきた、わかってきた社会、国民であるが、政府ともども国民、社会がそれぞれに対策、行動を検証(verification)してウイルスの脅威に備えること必要性を学んだ。