いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
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40%が本を読まない時代。 40% in the students does not bring out a book

2014-03-03 19:44:18 | 日記
 (1)東京都のある図書館が午後10時まで開館して仕事帰りの人にも利用できるようにサービス強化につとめている話が出ていた。
 山陰地方の自治体では書籍販売チェーン店に図書館の運営を委託して、館内にコーヒーショップも併設してくつろいで読書する多様な読者層へのサービスにつとめているところもある。

 割と財政的余裕のある都市部自治体と財政基盤の弱い地方自治体の住民サービスとしての図書館運営の工夫、試行錯誤(trial and error)の話題だ。
 受験、資格試験のための勉学、準備に図書館を利用する人は多く、そのたたずまいはいつまでも変わらずに集中できる独特の空気が漂うものだ。

 (2)近年は習慣的に読書をする子どもの割合が減って読書離れが進んでいたが、最近は中学、高校生中心に読書率も向上して改善のきざしもみられるようになってきた。
 昨年は世界的に有名作家の村上春樹さんが話題作を出版したこともあって久しぶりに100万部を超えるベストセラーも記録して、小説、単行本の売れ行きも伸びたということだ。

 紙面の出版本の広告宣伝も、本の中身は書籍販売関係者の賛辞でセンセーショーナルに彩り、作家のイメージを強調して(作家も美男、美女が増えた)まるでタレント並みの取り扱いで興味、関心を引こうと努力は見られる。

 (3)2013年の全国生協による学生生活実態調査での大学生の1日の読書時間では、「まったく本を読まない(not bring out a book)」学生が40.5%(前年比+6%)とこの項目調査以来初めて40%を超えた(報道)とある。

 読書時間30分~40分程度が18.4%と最大数値でアイフォーン、ケイタイ、電子書籍タブレット時代を迎えて、手ごろ感が読書時間減少にも反映していることもあるのだろう。

 (4)大学の予習、復習、論文のための自宅(課外ということか)勉学時間は1日あたり50.2分(報道)とこれでも上昇傾向といわれている。欧米の大学生と比較して日本の大学生の勉学時間の少なさが大学評価の低さにも影響しているとみられるが、1日あたり50分程度の自宅(課外)勉学時間ではまったく心もとない高度な専門教育の実態だ。

 ただし、勉学時間の短縮は情報化社会、アイフォーン、タブレット時代を迎えて勉学方法、方則が紙ベース時代とは変化したことも影響しているのではないのか。
 学生の調査、分類、分析、比較時間が情報タブレット化で極めて短縮されて、世界同時に必要なデータ収集も可能な便利な情報タブレット社会の中での効果的な勉学システムといえる時代背景だ。

 (5)それでも大学生の1日50分程度の自宅(課外)勉学時間では心もとなく、もっと知識欲、興味、関心を深く、広く、高く掘りあてることができる情報タブレット社会の活用が可能な勉学環境にあり、極端にいえばいつでも、どこでもそのための時間はつくりだせるあたらしい勉学方法、方則の時代背景がある。
 
 (6)図書館は落ち着いて勉学に集中できる独特の空気、環境を持つものであるが、冒頭の図書館運営の試行錯誤があたらしい読者層の開拓につながるのか、しばらくは見つめてみたいところだ。

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