いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
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交流戦廃止論。 approval argument of abolition of interchange games

2014-08-17 15:43:58 | 日記
 (1)読売巨人の渡辺代表がプロ野球1リーグ制を画策して、パ・リーグが存続をかけて反発しこれに対抗して導入されたのがセ・パ交流戦(interchange games)だった。
 すでに米国大リーグでも導入されており、当初はものめずらしさも手伝ってあるいは日本シリーズ以外は見られないセ・パ両チームの興味の公式対戦もあって関心を呼んだが、ここにきてそもそもセ・パ別々のペナント・レースの中盤で長期間交流戦で間があく悪さから、10年継続の中でマンネリ化も指摘されて試合数も減少されてきた。

 セ・パ両リーグの1チーム相互の対戦3試合制から2試合制に変更された。冒頭のような経緯のほかにパ・リーグには大きな人気球団の巨人との対戦カードにより入場者増、TV放映権など興行面での比較利益価値もあった。

 (2)セ・リーグにはそもそも交流戦導入に消極的な面は見受けられた。そこで来年からはセ・リーグの主張でさらに試合数を減らして18試合制に減少することが決定した。1チーム対戦を3試合制に戻して相互に行わずに、隔年で主催チーム試合を交互に交代(報道)して対戦する。

 これでも順調に試合を消化しても移動日を含めて1か月半近くは交流戦が続くことになり、各リーグペネント・レースの中断感覚、マンネリ化は解消されない。いづれはセ・リーグが主張する交流戦廃止(abolition)の議論(報道)に向かうものとみられる。

 (3)日本プロ野球のセ・パ交流戦の廃止は賛成だ(approval argument of abolition of interchange games)。これまでも、近年でもセ・パ各リーグで順調に首位をキープしていた球団が交流戦に入って星を落としてあっという間に対戦もない同リーグの下位チームに順位を逆転される不条理な(unreasonableness)ケースが目につく。

 同一リーグ戦(6球団)は3チームが勝てば、必ず3チームが敗れる結果だ。よほどのことがない限りは短期間で順位が大きく変動することはない。
 しかし、同リーグチームとの対戦のない交流戦は、極端にいえば同リーグの1チームだけが勝って他の5チームがすべて敗れるという可能性のある試合制度だ。同リーグでの試合がない中であっという間に順位立場が代わる理不尽さだ。

 (4)本来同一リーグチーム同士が競って勝率順位を決めるペナント・レースの興味、関心を大きく損なうものだ。今年もセ・リーグはそれまで広島が順調に1位を走っていたが、交流戦に入って巨人が台頭してきて交流戦優勝を決めていつの間にかセ・リーグでも1位になっていた。

 同一リーグチーム同士の対戦のない交流戦の結果が各リーグペナント・レースの行方を大きく左右する存在になっているのは、同一リーグチーム同士が戦って優劣を決める試合制度の興味と関心に反するものだ。

 (5)米大リーグのように地区、地域ごとにチームが細分化されて、まずは地区代表の優勝を争い、さらにリーグ優勝を争うような試合制度には影響度も低くなるが、交流戦制度は今の日本プロ野球にはなじまない、興味、関心を損なう制度だ。


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