(1)25日に投開票が行われた衆院北海道2区、参院長野補選、広島再選挙は与党自民系候補が全敗(北海道は擁立せず)した。ついでに言うなら同日の首長選挙の名古屋市長選では自民、立憲、公明、国民推薦の候補者が減税日本推薦の5選を目指す現市長に敗れた。4敗だ。
(2)自民党総裁の菅首相は選挙戦中に訪米して日米首脳会談を行って、コロナ対策に集中すると選挙応援もせずに今回のどの選挙も選挙事情から争う前から不利とみていた可能性が強い。何事にも他人事のように映る菅首相らしく自民党総裁としてのリーダーシップ、責任がまるで伝わってこない。
安倍前首相は選挙に強いといわれていたが政権末期の参院選では自民党の議席を減らして、かろうじて自公で帳尻を合わせた。自らかかわる森友、加計問題、桜を見る会疑惑が続き、そのまま首相、総裁として国政選挙に臨んだとしても今回は勝てたかと言えば疑問符がつく。
(3)自民党5派閥、二階幹事長が推す菅首相なので今のところ今回の3選全敗に対して自民党内からは表立った不満、批判は出ていないが、菅政権での首相身内の利害企業との総務省職員の接待会食問題もあり、コロナ対策で後手後手、準備不足が露呈して3度目の緊急事態宣言発出で国民の不満は大きく、夏の東京五輪開催の対応次第で菅首相、自公連立政権への不満、批判は決定的になり解散時期に迷いが出て9月の総裁選、仮に秋の衆院選になれば危機的状況が出てくるシナリオもある。
(4)これには野党がどれだけ結束して与党自公に対抗できるのか、政党支持率に大きな開きがあり国民がどう判断するのかが問題にはなる。しかし、冒頭選挙戦中に訪米して日米首脳会談を行い、コロナ対策に集中するというインバランスな菅首相の自民党総裁としての他人事のような選挙対策に自民党として安心感、信頼感が持てるのか、安倍前首相は選挙に強いことが求心力を高めていただけに落差の大きさは自民党にとっては不満であり、不安だろう。
(5)菅首相としては自民党内に有力な対抗馬がいない状況で、低迷弱小野党にも助けられてそれで活路はあるようにもみえるが、解散にしろ任期満了衆院選にしろ国民の厳しい判断で自民党の議席が大きく後退すれば政局になって自民体質から一気に若返りの有望株もなく、コロナ対策優先から5派閥体制維持優先のその場しのぎの現閣僚からの「かいらい政権」誕生も考えられる。
(6)どちらにしても国民にとってはゆううつな政治状況、事情(melancholy political affairs)だ。
(2)自民党総裁の菅首相は選挙戦中に訪米して日米首脳会談を行って、コロナ対策に集中すると選挙応援もせずに今回のどの選挙も選挙事情から争う前から不利とみていた可能性が強い。何事にも他人事のように映る菅首相らしく自民党総裁としてのリーダーシップ、責任がまるで伝わってこない。
安倍前首相は選挙に強いといわれていたが政権末期の参院選では自民党の議席を減らして、かろうじて自公で帳尻を合わせた。自らかかわる森友、加計問題、桜を見る会疑惑が続き、そのまま首相、総裁として国政選挙に臨んだとしても今回は勝てたかと言えば疑問符がつく。
(3)自民党5派閥、二階幹事長が推す菅首相なので今のところ今回の3選全敗に対して自民党内からは表立った不満、批判は出ていないが、菅政権での首相身内の利害企業との総務省職員の接待会食問題もあり、コロナ対策で後手後手、準備不足が露呈して3度目の緊急事態宣言発出で国民の不満は大きく、夏の東京五輪開催の対応次第で菅首相、自公連立政権への不満、批判は決定的になり解散時期に迷いが出て9月の総裁選、仮に秋の衆院選になれば危機的状況が出てくるシナリオもある。
(4)これには野党がどれだけ結束して与党自公に対抗できるのか、政党支持率に大きな開きがあり国民がどう判断するのかが問題にはなる。しかし、冒頭選挙戦中に訪米して日米首脳会談を行い、コロナ対策に集中するというインバランスな菅首相の自民党総裁としての他人事のような選挙対策に自民党として安心感、信頼感が持てるのか、安倍前首相は選挙に強いことが求心力を高めていただけに落差の大きさは自民党にとっては不満であり、不安だろう。
(5)菅首相としては自民党内に有力な対抗馬がいない状況で、低迷弱小野党にも助けられてそれで活路はあるようにもみえるが、解散にしろ任期満了衆院選にしろ国民の厳しい判断で自民党の議席が大きく後退すれば政局になって自民体質から一気に若返りの有望株もなく、コロナ対策優先から5派閥体制維持優先のその場しのぎの現閣僚からの「かいらい政権」誕生も考えられる。
(6)どちらにしても国民にとってはゆううつな政治状況、事情(melancholy political affairs)だ。