いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

無料化の無力化。powerlessness of passing free

2023-01-16 20:14:00 | 日記
 (1)高速道路は当初の計画で建設費が通行料で回収された段階で通行料を無料にするというものだったが、国交省は料金徴収期限を2065年からさらに50年延長する変更方針(報道)を固めた。橋の建て替えなどメインテナンス(maintenance)費用を確保することが名目だが、本来はそういう費用を含めた維持費を考えた総合計画、予算でなければならないが、高速道路無料化の計画が甘すぎるものだった。

 (2)これまで高速道路建設に当たっても建設費だけ計上してメインテナンス、維持費が欠落していて予算が足りなくなり組み直した事例もあり、公共事業の予算体系のずさんさが指摘されたことがある。
 09年民主党政権でも高速道路無料化が重要政策として打ち出されたが、予算的財源裏付けがなく破たんしたことがあり、高速道路無料化は実現しない。

 (3)高速道路無料化は経済、企業活動にも好循環を生んで、一般道路の混雑、渋滞解消にもつながるものだ。高速道路に車が集中してこちらが混雑、渋滞になることも考えられるが、信号もない高速道路で一般道路よりスムーズに進む要素はあり、大型車と普通車の通行区分けにする工夫もあり、あるいは通行週ごとに大型車と一般車にそれぞれ限定して利用する方法などもいろいろ考えることもある。

 (4)高速道路無料化は経済活動、企業活動に好循環、経費節減が考えられることから企業の利益還元負担も考えられる。政府も当初の計画で建設費回収後の高速道路無料化を考えていたのだから、防衛費増額の財源ばかりでなくメインテナンス、維持費の財源を企業活動の利益還元に求めるとか、高速料金の低額化、自動車関連税に上乗せするなど方法論はある。

 (5高速道路無料化は実験的にもまずやってみたらいい。自動車の流れ、流通線状が変われば社会構造も変わり、経済構造も変わる可能性は高く、社会観、国民生活が変わることにつながる期待もある。経済、社会構造を変える要素、起爆源を持っている。

 (6)建設費回収後の高速道路無料化、民主党政権の高速道路無料化政策と高速道路無料化が政治、政策で打ち出されながら、財源問題で実現しないのは政治能力、計画、先見の無力化(powerlessness)を示すものでなんとも頼りない。

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