(1)今回の2週にわたる大雪は関東、甲信越とりわけ山梨県に甚大な被害を与えて東北地方とあわせて190億円の農作物被害に、孤立3600世帯、2000軒以上の停電被害(報道)を及ぼした。
象徴的だったのは東名高速道路ほか山梨、長野県境の山間道路での大雪で進路を遮(さえぎ)られて止まったまま動けないおびただしい台数のトラックほか自動車群だった。3日間止まったままトラックの中で過ごしたという運転者(報道)もいた。
(2)流通産業、物資輸送は、鉄道から経済効率優先のジャスト・イン・タイムで物流トラック輸送に代わって、大雪警報の最中でも運転しなければならない時代の背景も手伝っての道路大渋滞、3日間も大雪で止まったままの行く手をふさぐ大混乱を招いた。
雪でスリップしたトラックが道路をふさぎ、それがさらに救援車両、除雪車両まで巻き込んでの大渋滞で身動きとれないまでのスパイラル(spiral)な交通道路機能マヒをつくり出した。スーパー、コンビニからは商品が品切れになり、部品が届かない工場では操業停止に追い込まれた。
(3)数年前の大雪では山陰地方で千台を超える自動車の立ち往生事態を起こした記憶も鮮明だ。政府の大雪対策の遅滞はその時の教訓を生かされずに今回もあきらかで、官房長官は緊急時の立ち往生の自動車の撤去法令化の検討を示唆するのんきぶりで、政府がようやく豪雪非常災害対策本部を設置したのは18日のことだった。
14日以降の大雪から惨事があきらかになって4日目のことで、大雪災害対策の遅れはあきらかだった。
(4)東北地方自治体では前回の教訓から高速道路の通行止めを早めに対応して、さらに関係者を総動員しての除雪作業で被害を最小限にとどめたところもあり、何度もの大雪被害(damage of heavy snow 千台の自動車立ち往生経験ほか)から政府としては事前対策、連携強化(自治体、関係機関)、救援・支援体制を整備、準備しておくに十分な近年の大雪被害の事情であった。
(5)以前に、大雪被害に見舞われて雪に埋もれた地域ではたとえば1日を使って自治体も企業も学校も住民も誰もが総動員して一斉に除雪作業、復旧活動に尽力することも必要だと書いたが、そういう1日の対策、準備、生活環境、協力体制があってもいいのだ。政府が大雪対策、指針を示すべきだ。
(6)近年は世界的な異常気候変動現象が続く中で、日本も集中的な大雪、豪雪に見舞われてはいる。気象情報も大雪、豪雪の程度の予測判断はむずかしいところがあるようだが、大雪警報予想が出た段階で関係地域では交通規制、物流規制(鉄道輸送への切り替え)、救援・支援体制を国、自治体、地域あげての計画、準備、対策する態勢が必要だ。
(7)政府は今回の大雪で効果をあげた自治体、地域の実情を十分には握して今後も冬には起こり得る大雪被害対策を整備、準備しなければならない。
同じ過ち、不作為をくり返している(damage of heavy snow does over again)。
象徴的だったのは東名高速道路ほか山梨、長野県境の山間道路での大雪で進路を遮(さえぎ)られて止まったまま動けないおびただしい台数のトラックほか自動車群だった。3日間止まったままトラックの中で過ごしたという運転者(報道)もいた。
(2)流通産業、物資輸送は、鉄道から経済効率優先のジャスト・イン・タイムで物流トラック輸送に代わって、大雪警報の最中でも運転しなければならない時代の背景も手伝っての道路大渋滞、3日間も大雪で止まったままの行く手をふさぐ大混乱を招いた。
雪でスリップしたトラックが道路をふさぎ、それがさらに救援車両、除雪車両まで巻き込んでの大渋滞で身動きとれないまでのスパイラル(spiral)な交通道路機能マヒをつくり出した。スーパー、コンビニからは商品が品切れになり、部品が届かない工場では操業停止に追い込まれた。
(3)数年前の大雪では山陰地方で千台を超える自動車の立ち往生事態を起こした記憶も鮮明だ。政府の大雪対策の遅滞はその時の教訓を生かされずに今回もあきらかで、官房長官は緊急時の立ち往生の自動車の撤去法令化の検討を示唆するのんきぶりで、政府がようやく豪雪非常災害対策本部を設置したのは18日のことだった。
14日以降の大雪から惨事があきらかになって4日目のことで、大雪災害対策の遅れはあきらかだった。
(4)東北地方自治体では前回の教訓から高速道路の通行止めを早めに対応して、さらに関係者を総動員しての除雪作業で被害を最小限にとどめたところもあり、何度もの大雪被害(damage of heavy snow 千台の自動車立ち往生経験ほか)から政府としては事前対策、連携強化(自治体、関係機関)、救援・支援体制を整備、準備しておくに十分な近年の大雪被害の事情であった。
(5)以前に、大雪被害に見舞われて雪に埋もれた地域ではたとえば1日を使って自治体も企業も学校も住民も誰もが総動員して一斉に除雪作業、復旧活動に尽力することも必要だと書いたが、そういう1日の対策、準備、生活環境、協力体制があってもいいのだ。政府が大雪対策、指針を示すべきだ。
(6)近年は世界的な異常気候変動現象が続く中で、日本も集中的な大雪、豪雪に見舞われてはいる。気象情報も大雪、豪雪の程度の予測判断はむずかしいところがあるようだが、大雪警報予想が出た段階で関係地域では交通規制、物流規制(鉄道輸送への切り替え)、救援・支援体制を国、自治体、地域あげての計画、準備、対策する態勢が必要だ。
(7)政府は今回の大雪で効果をあげた自治体、地域の実情を十分には握して今後も冬には起こり得る大雪被害対策を整備、準備しなければならない。
同じ過ち、不作為をくり返している(damage of heavy snow does over again)。