昨年12月に実施した直管蛍光灯のLED化に続いて、今回は丸型蛍光管器具のLED化を実施します。
今回はお風呂の脱衣室天井の蛍光灯が、昨年辺りから凄く暗く感じる様になって来たので蛍光管を変える費用でLED化したいと思います。
先ずは下調べ。
バスルームの脱衣室だけあって、湿気対策で密閉型の器具になっていてカバーは、ねじ込み方式です。
カバーを外すと・・・
おや、管の電極部分が黒くなってるかと思ったら全くそんな様子は見られません。
部屋の照明の様にスリム管でインバーター回路での点灯では無く、旧来の蛍光管なのに10年間経ってもこの状態って、ある意味凄い事です。
蛍光管の型番を見ると「FCL30ENW」と書かれています。
これはスタータ形の蛍光管ですが、大昔のグローランプは無く、代わりに写真左側の四角の黒い電子部品が付いています。
メーカーの蛍光管に対する説明を確認すると・・・
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●パルック蛍光灯(3波長域発光形)の特長である明るさと高い演色性能はそのままに、点灯中の明るさ低下を抑制する独自技術の採用で、快適な明るさをいつまでも持続させながら長寿命化も同時に実現した蛍光灯です。
●全光束(lm):2210
●定格寿命(h):9000
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となっています。
9000時間って、一日4時間点けたとすると6年程度しか持たない訳です。
また、LED化する際に重要なのは明るさですね。
新品時で2210ルーメンの様なので、その明るさを確保する必要が有ります。
でも、30Wタイプの丸型蛍光管の形をしたLED管はちょっと光度が足りないものばかりです。
この器具の中身を見た時点で、アイディアが脳裏に閃きました。
そのアイディアは実現可能なのか?
調査です。
60W形の白熱球タイプのE17径のLEDランプを3個付けて代替えしようかと思いつきました。
こんなものです。
2個セットなので二組4個買っても2400円程度で、ソケットも必要ですが、一個240円程度で3個で720円。
両方合わせると3120円程度で、3個の照明で24Wです。
照度的にも3個使えば充分な明るさ(もしかすると明るすぎ?)が確保できます。
カバー内で光るので、カバーを通してみた場合何の違和感も無いと思います。
ところが、調べて行く内に円形蛍光灯の代替LEDランプにはリモコンで調光の出来るものがありました。
今、すこぶる元気のある企業のアイリスオーヤマ製品でした。
約3,800円。
全光束は2,700ルーメン。(あっかるい!)
リモコンで「5段階の調光可能」
既存の30W形蛍光管の2倍の明るさが得られて、しかも専用電源とリモコンの受光部が一体になった電源回路があり、直結工事不要で既存の安定器などの回路は一切通さないでエネルギーロスの無い接続が可能です。
「直結工事をしなくてもそのまま使える」と云ううたい文句のLED蛍光管は多々ありますが、実際のところ安定器をそのまま外さずに使っていると不要な消費電力を無駄に使って、効率が悪いと同時に安定器の経年劣化による不具合も生じて来て、良い事は有りません。
それにグローランプが無い器具には直結工事をしないと使えません。
状況判断の出来ない素人向けの儲けるための販売戦略でしかありません。
しかし、今回見つけた製品!凄い!
アイリスオーヤマ、やりましたね。
凄いアイディア製品です。
素人でも簡単に直結接続が可能な専用ケーブルが付属していて簡単に出来ます。
早速注文してみました。
翌日配達も嬉しいですね。
内容物はこんな感じ。
LED管と電源部+制御部のボックスは繋がっていて取り外しは出来ません。
ボックスの裏側には磁石が付いていて、既存の器具の金属部分に磁石でくっ付けます。
アイディア満載! まるで私みたい~!
電源コネクタは、器具のどの100Vの供給方法にも対応できるように3種類のコネクタが付属されています。
今回の照明器具は配線が器具に直結タイプなので、別途ホームセンターで引っ掛けシーリングのソケットを買っておきました。
150円程度の物です。
取り合えず照明器具を天井から外して接続具合を確認しました。
安定器は不要で邪魔になるかと思って、物理的にも取り外そうと思っていましたが、電源部を磁石でくっ付ける場所を確認したら、逆にこの不要な安定器の上にくっ付けた方が良いと判断しました。
電源回路的には通電もしなくなる全く不要な安定器でしたが、物理的に役に立つことが出来ました。
製品として生まれて来た甲斐があると云うものです。
この状況のまま実際に天井に取り付けてみました。
点灯!
あっかるい!
流石に2倍の明るさのLEDだけあります。
昼間でしたが、流石に最高輝度状態では2畳程度の狭い脱衣場には明るすぎの感がありました。
しかし、ここで役立つのは調光リモコンです。
メインスイッチの下にぶら下げました。
夜になって点けてみると、やっぱり2段階落とした明るさが丁度良い感じです。
でも、既存の古くなった蛍光管の明るさはやはりかなり照度が落ちていた事はもはや明白で、新築時の脱衣場の華やかな明るさが蘇りました。
LEDは約4万時間の長寿命となっていますが、やはり徐々に劣化はして行って暗くなります。
しか~し!
現時点で2段階分の明るさ余裕が有るので、暗く感じる様になったら一段、また一段と明るさをアップすれば最後まで明るさを保ったまま使い続けられます。
4万時間って・・・
脱衣場なので一日4時間点けていたとしても、
4万÷4時間÷365日=27年
27年も使えます!!
す、すごい!
消費電力は22.5Wですが、調光の出来ない30W形蛍光管の代用としてのLED管は殆どが10W程度ですから、2段階分明るさを落として使って既存の蛍光管より明るく使っても15W以下になる事は間違えないと思います。
既存の蛍光管は28Wでしたから13W(46%減)も低減できた計算になります。
年間で530円~600円程度の低減です。
塵も積もれば・・・・
10年で6000円です。
そもそもそのまま蛍光管に交換するにも蛍光管を買うのも結構しますからね。
寿命の違い含めて総合的に考えたら次回の蛍光管取り替え時点でランニングコストで既にLED管の購入金額は元取れていますからその差歴然って感じです。
従来から使ってる器具はそのままで管だけの交換ですと費用的にも格安ですし、気に入った器具デザインで替えたくない場合も良いですね。
今回は試験的購入でした。
私の書斎のスリム管蛍光灯が一番長時間使用での電力消費になっているので、次回は自分の部屋の照明をLED化しましょ。