先日の雷の件でちょっと話題に出した平面UHFアンテナについて詳しく書きましょう。
普通の家では下記の様にアンテナを屋根の脇の木部に取り付けたり、屋根にステーを張って立てたりするのが一般的です。

ところがこの様な八木アンテナだと大きな鳥、特にカラスがこのアンテナに止まり、飛び立つ時に足でアンテナを蹴ると、相当な反動があります。
アンテナ支柱の真上ならまだしも、アンテナ先端近くでそれをやられると、「てこ」の応用で支柱の付け根の接続金具部に大きな回転力が加わりアンテナの方向が変わってしまいます。
新しいうちは良いのですが、5年10年と経つと錆びたりして緩んで来るので何時も同じカラスに同じように止まって飛び立つことを繰り返されるとどうにもなりません。 旧家屋の時には正しくその状態で、年に3回くらいは屋根に上って方向を修正しました。 でも、それは平屋の家だったからできた事。2階建ての屋根に上るのは危険で、怖いし、総2階建なので登る場所が無いです。
また、支柱が錆びたり、ステーが錆びたりして台風などの強風でアンテナが倒れたりすることもあります。さらに、屋根下脇の木部に木ネジで金具を取りつける方式だと、金具や木ネジが錆びて来たりして木部が腐ったりすることもあります。
更にさらに、私にはどうしてもこの様なアンテナって避雷針に見えてしまうのです。 雷様に「落ちるならここですよ~!」って言ってる様に感じて落雷が近づいて来ると、とても心配でなりません。 人が居る時ならアンテナ線を外せますが、居ない時に雷が近づいても成す術がありません。
そこで、設計段階でその様な悩みを一条工務店の担当の方と話をしていたら、平面アンテナはどうかと提案を受け、早速検討に。
平面アンテナは八木アンテナに比べて利得が高いものが無いので注意が必要です。
私の家付近は、電波送信局から遠いのでこれまでも35dBブースターを噛まさないと正常に受信できませんでした。
しかし、マスプロの「平面アンテナU2SWL24」は、24エレメント八木アンテナと同等の利得と云う事なので、既存と変わらない事が分かったので平面アンテナを設置することにしました。
平面アンテナ:マスプロU2SWL24(約9dB)+マスプロUHF/BS/CSブースタ:UBCB33H(33dB)
その出力を6分配しています。 図面も書いて利得計算も自分で行って確認したので大丈夫と踏んでいましたが、ダメだったらどうしようと不安もありましたが、一条の方で設置業者と交渉していただいて、もしも利得が不足した場合には無償で八木アンテナに変更して頂けると言う事で話がまとまりました。
さて、設置後確認はもちろん計算どおり。 Good!
下から見上げると・・・

2階の部屋の窓から見ると

ベランダからは・・・

なので、私の家の屋根には避雷針?アンテナはありません。

アンテナへの落雷の心配も無いし、ベランダから手が届くところなので、万が一にもメンテが必要となっても屋根に上る必要はありません。
これから家を建てるつもりの方には是非平面アンテナがお勧めです。 現在では、私の選んだ平面アンテナおよびブースターもより以上に利得の高い物も出ていますので確認されると良いと思います。
近所の家では過去に2回もアンテナに落雷があり、TV壊れたと言う実話がありますからマジで考えましょう。(住宅共済保険でTVが新しくなるのは嬉しいですが、TVから火が出て火事にでもなったら笑えません。)