大黒さん

つれづれに、道行く人のながれを眺めている土塀のうえの大黒さん

官製デモから危険な自発デモへ

2010年10月28日 | Weblog


    



北京で5中全会が開かれている重要な時期に、突然

10月15日,内陸部の成都市、西安市、そして鄭州市で

反日デモが発生した。  

尖閣諸島の問題で、中国は今後発生する問題の責任は

全て日本側にある、日本は謝罪し、賠償すべきであると

まくし立てていた。

国民の民族意識を煽り立てている最中での反日デモは

2005年4月の大規模や暴動や破壊を思わせる不穏な

雰囲気を備えたものであった。

しかし、これらのデモは胡錦濤総書記の出身母体の

中国共産主義青年団が主導し、傘下の大学の自治会

組織が行なった官製デモであった。

だが、翌日の成都から100Kmほど離れた綿陽市で発生、

更に22日には近くの徳陽市で6000人が参加する

非常に大規模なデモが発生したが、このデモは全く

報道されなかったのだ。     

綿陽市以後のデモは、中央の指示ではなく、学生達や

若者などによる自発的な呼びかけによるデモであり、

武漢のデモでは4000人が集まったと言う。

これらのデモに対して党中央の治安を所管する中央

政法委員会はあわてて声明を出し、宣伝や指導を許可して

デモ参加者が理性的に愛国心を表現して、社会の秩序を

守るようにしなければならない、と述べている。 

拡大するデモが暴走して、反中央の要素を備えたデモに

変容することを恐れて、デモの抑圧に動きだしたのだ。

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