大黒さん

つれづれに、道行く人のながれを眺めている土塀のうえの大黒さん

中国 再投資の意欲を喪失した民間企業

2016年08月24日 | Weblog

備えよ常に! 備えあれば憂いなし


        


今年の4~6月の経済成長率は6・7%だった。

実数は3%台と推測している専門家も多いが、

この経済を支えているのは政府の固定資産投資。

経済のテコ入れに備えた民需の回復への支援は

後回しにされて、専ら国有企業への重点投資。

民間企業の固定資産投資は、2012年ごろまでは

毎年20%台の伸びを続ける勢いを備えていたが

今年の上半期は、〝2・8%〟にまで急降下。

6月単月では▲0・01%とマイナスに。

銀行は政府の指示で、ゾンビ企業への融資を

強制されて、民間企業へは資金が回って来ない。

2・8%の伸び率は16年ぶりの数値だという。

世界経済の成長率も鈍化しているため、国有

企業の成長も止まり、「国進民退」から「国退民消」

へと減衰してゆく雲行きだ。

民間企業は、資金が無いから新規投資や再投資を

控えているのではなく、中国国内の識者の指摘では

未来に対する展望や確信を喪失している「信心

喪失」の状態だという。

投資資金を確保している企業は、生産活動拠点を

積極的に海外に移転し、海外投資に向かっている。

最も活動力を備えた民間資本が国内から消えて

行く投資環境になってしまった。

これでは政府が旗を振る民需の活性化も期待できず

中国経済の土台が崩れだしているのだ。

備えよ常に! 備えあれば憂いなし」です。

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