大黒さん

つれづれに、道行く人のながれを眺めている土塀のうえの大黒さん

中国 1月21日に7兆円の大規模資金供給

2016年01月29日 | Weblog
備えよ常に! 備えあれば憂いなし


        


中国人民銀行は21日、定例の公開市場操作で

短期の金融市場に4000億人民元(日本円で7兆円

余り)の巨額の資金を供給したと発表。

短期金融市場に1度に供給した額としては2013年

2月以来の大きな額とされる。

理由は春節前の企業などの資金需要に備え

対応としている。

前日、香港では中国国有企業が為替市場で人民元

暴落回避に備えた元買い、ドル売り介入をしていた。

直前まで香港ドルを売ってドルやユーロ、円などの

外貨に両替する動きが顕著になって、香港ドルは

8年5ヶ月ぶりの安値に下落し、株式も大幅下落。

香港からも通貨下落を予想した外資系資金が

大量に引き揚げ始めたからだ。

この煽りを受けて香港の銀行間で人民元不足が

発生し、香港の銀行間の取引金利が66%という

パニック状態の高金利を記録している。

当局は、中国からの資本逃避による人民元急落

阻止に備えた形振り構わぬ対応を強いられている。

中国はSDR入りの条件として「完全変動相場制」を

約束させられているが、現状からはSDR入りは

見通せず、急げばヘッジファンドの餌食となる。

現体制を維持しようと外貨準備金を取り崩して

元暴落に備えた防戦を続けているが、15年末に

3兆3300億ドル(約391兆7200億円)にまで減った

外貨準備の取り崩し可能な正味残は5000億ドルと

する専門家の見方もあり、徳俵一つの土俵際だ。

備えよ常に! 備えあれば憂いなし」です。

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