備えよ常に! 備えあれば憂いなし
中国政府の強力な支援で、一時期はEV生産
企業が200社とも言われたが、多額の補助金が
廃止になるつれて企業の淘汰が加速。
2022年のEV生産は、536万台で、今年の生産
台数では、国際エネルギー機関(IEA)は、
590万台と予測している。
しかし、業界の専門家は、既に中国の自動車
市場のEV生産能力は過剰となっており、
過剰生産能力は1000万台に達している。
このため、過剰生産の表面化で赤字企業が続出。
販売現場では、叩き売り状態になっており
1台買えば、もう1台ついて来るという有様に。
だが、それでも新設や増設が相次いでおり、
2022年5月現時点で建設を進めている乗用車の
年産能力は計1046万台に達し、その大部分は
EV向けとされている。
工場は、一般的に着工から稼働まで2年前後と
されるので、全ての工場が稼働すれば、
遠からず年産能力は1500万台規模に達する。
EV生産企業は、共倒れに直面している。
7月6日に、テスラや比亜迪(BYD)を含む主要
メーカー16社が会合を開き、値下げ競争の
中止を申し合わせ、乱売合戦に終止符。
の筈だったのが何のことはない、8日には撤回。
中国自動車工業協会は声明で[独占禁止法の
精神に反する]と指摘し、独禁法順守を要請。
右手の棍棒を左手に持ち替えてバトル再開。
米電気自動車(EV)大手のテスラは、低コストの
優位性を生かして輸出拡大する目的で上海工場の
増強を目指しているが、過剰生産への懸念を
強めている中国政府が、増設計画を許可するか
どうかは判らないという。
生産コストの優位性を生かして、テスラは
上海工場で2022年に、[モデル3]と[モデルY]を
合計で約71万1000台生産するとともに、最大
生産能力を年間100万台強に引き上げた。
上海工場は、競合他社に対するコスト優位性の
面で極めて重要で、東南アジアとカナダへの
輸出を後押ししている。
中国での低コストの生産を武器に世界制覇を
目指すテスラにとって、中国政府の差配が気懸りだ。
備えよ常に! 備えあれば憂いなし
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