中国の経済成長率は、今年の上半期には10.8%と
2ケタ台ぎりぎりまで下落しました。
第3四半期には、遂に9%となり、今後はしばらく1桁台が
続くものと推測されています。
11月に発表された世界銀行による中国の今年度の
経済成長率予測は、金融危機や中国国内での経済的
混乱の影響で、6月時点での予測を0.4ポイント下方
修正した9.4%でした。
さらに来年度についても、6月時点よりも、1.5ポイントと
大幅に下方修正され、7.5%と予測しています。
中国では毎年1000万人の新規雇用の必要が生まれ
てくるために、これを吸収するには8%台の経済成長
が必要であると考えられています。
7.5%という数字は、この点では安定的に経済を維持
運営させてゆく上では、ぎりぎりの数字であるといえます。
しかし加えて、問題なのは、最近広東省を中心に発生
している、1万社を超える企業倒産を始め、全国規模では
6万社を超える企業倒産で、2000万人とも言われる
失業者の大量発生を、どうするかが問題です。
政府も金融危機対策だけでなく、むしろ、こちらの方が
政権の維持に備える上では優先課題であり、緊急経済
対策として4兆元(56兆円)の財政支出や大規模な
道路整備計画の前倒しなどで、雇用創出策を発表して
安定化に全力を挙げています。
「備えよ常に! 備えあれば憂いなし」です。
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