11日の夜、アメリカの上院でのビッグ3に対する緊急
救済法案は、全米自動車労組の賃金引下げに対する
案を拒否し、上院とビッグ3との3者協議は決裂し、救済
支援金の支出は実現しませんでした。
ホワイハウスは、会社を存続させるためには、関連する
利害関係者が真剣な覚悟を持って、協調して再建に
取り組む姿勢が無い限り国民の税金を投入することは
できない原則の下では、最善策であったのが、決裂した
のは残念だったとの声明を発表しました。
残された支援策は、金融機関の破綻に備えた資本注入
のための金融安定化法による予算、7000億ドルからの
資金供与です。
しかし、使途目的やこれが先例となってしまったときの
他の業界や企業からの要請にはどのように対応するのか
など、困難な判断があり、ブッシュ大統領も気持ちは
支援に傾いていても、なお決断を下せる状況ではない
と伝えられています。
来年1月20日の新政権移行を挟んで、レームダック化
している大統領が、年内の支援に踏み切れるのか、また
議会が納得するのかの重大な局面になっています。
新政権になってしまえば、上下院ともに民主党が多数を
占める議会をバックにオバマ政権が救済支援策を前進
させるとの期待があります。
クライスラーは17日に全工場の一時閉鎖を発表して
冬篭りに入ってしまいました。
「備えよ常に! 備えあれば憂いなし」です。
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