サトウキビは、醗酵させるとエタノールが得られる糖分
を多く含んでいるのみならず、廃材の利用にもプラス
面を備えていて、バイオマスエタノールの原料としては
適しています。
工程では、サトウキビを搾った時の絞り汁を、そのまま
醗酵させるのではなくて、精糖を精製分離した後の
モラセスと呼ばれる廃糖蜜が醗酵の原料になります。
このモラセスに酵母を加えて醗酵させてエタノール
溶液を得て、蒸留して濃縮します。
製造工程で出る搾りかすのバカスは工場の熱源の
燃料に利用されています。
製糖やエタノールを生成する工場の必要な熱源を
超えるエネルギーが得られ、余剰分は、発電に利用
してる工場もあります。
しかし、蒸留廃液のビナスは高温の上、強酸性であり、
高BODの廃液であるために、河川に流入すると深刻
な河川汚染を引き起こす公害源となります。
最近は、他の廃液などで希釈して肥料として再利用
する取組が行われています。
日本の商社がブラジルの国営企業と合弁でブラジル
国内数箇所に建設するバイオエタノール燃料の工場
建設計画では、発電計画もセットで入っているようです。
「備えよ常に! 備えあれば憂いなし」です。
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