2005年11月、国連食糧農業機構(FAO)で採択され、
国連総会の決議により、今年は国際イモ年とされました。
世界では、ジャガイモを主食とする人口数は、小麦、トウ
モロコシ、コメに次いで4番目です。
ジャガイモは、品種も7500と多く、世界中のあらゆる
耕地で栽培が可能であり、食糧問題のカギを握ると認識
されています。
現在、全世界では、18万平方キロメートルの耕作面積
があり、3億2300万トン(05年)が収穫されています。
また、ジャガイモ大国は、1位が中国で7306万トン、
2位がロシアの3728万トン、3位がインドで2363万
トンとなっています。
このほか、ウクライナやベラルーシ、ポーランドなどの
北欧諸国が上位に名を連ねています。
17世紀に飢饉の時代に、北欧に広く普及したことの名残
りで、これら北欧色でのポテト料理の多彩さや美味しさに
は刻まれた歴史の味があります。
最近では、1990年代の北朝鮮で、食料不足に備えて
国を挙げてジャガイモの生産に取組み、深刻な飢饉を
切り抜けたことが知られています。
日本へは、1600年ごろインドネシアのジャカルタ港から
オランダ船で平戸に伝えられましたので、ジャガタライモ
と呼ばれました。
現在、北海道が産地として有名ですが、小麦の輸入が
充分でなくなれば、ジャガイモが全国的に栽培されて、
コメに次ぐ二番手の主食として食卓に上がる日が来る
のは、そんなに遠くないことかも知れません。
「備えよ常に! 備えあれば憂いなし」です。
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