5月22日の報道ではアメリカ財務省は、GMの新車販売
会社のGMACに対して、75億ドル(約7200億円)の
資本注入を行いました。
新車販売促進に備えた支援目的ですが、仮に一台当り
240万円の場合は30万台にも相当する金額です。
また、この日に4~6月に必要な運転資金として40億ドル
(約3800億円)の融資を受けることを伝えています。
GMは今や、生産も販売も全て政府の丸抱えの会社と
なっており、ガバメントモーターズと呼ばれる所以です。
再建計画の今月末提出に備えて、精力的な努力が続け
られていますが、債権者グループとの交渉内容は全てが
歓迎されるニュースばかりではありません。
21日に、全米自動車労組(UAW)は問題の医療福祉
関連の債務200億ドル(1兆9000億円)に対し50%余の
株式化に同意し、労働条件についても労務賃金の引下げに
協力する方向が貴下って着ましたが、結果は28日に
組合員の投票に掛かっています。
一方の270億ドルにのぼる無担保債務の90%削減に
対しては、法律上は同じ無担保債権にあたるUAWへの
条件に比較して差別的だとする抵抗が強く、大口投資家の
グループは、この債務削減提案を拒否する姿勢です。
残る時間内に、大岡裁きのように納得できる合意が得ら
れる可能性には非常に厳しいものがありそうです。
連邦破産法11条の申請が目前に迫っています。
「備えよ常に! 備えあれば憂いなし」です。
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