大黒さん

つれづれに、道行く人のながれを眺めている土塀のうえの大黒さん

地方政府 発行する特別債券が売れず苦境に

2022年09月30日 | Weblog

備えよ常に! 備えあれば憂いなし



       



米紙は、中国の金融システムが内在する

抜き差しならぬ問題点を指摘している。

中国の農民や零細商工業者を支える零細な

村鎮銀行、中小の銀行は大手銀行のような

営業利益を上げる販売商品を持たず、収益力は

脆弱そのものだと指摘。

そこで中小銀行は、厳しい規制を受けない

ネット金融に活路を見出した。

ネット金融のオンライン預金金利は年4.8%で、

中には特別条件により10%を上回るケースも。

これに対し、資金不足で苦しむ地方政府の

地方債の平均利回りは3.46%で、オンライン

預金商品の利率を大きく下回る。

このため、中国の銀行制度を支配する大手

商業銀行に対する金利引き上げの圧力となり、

その影響で中国企業の借り入れコストが上昇。

国有企業は、中国のGDPに占める割合は3割に

満たない一方で、銀行融資に占める割合は

5割を超えており、社債市場に占める割合は

約9割に達している。

国有企業と民間企業の資金調達コストが高騰

すれば、経済の立て直しを急ぐ、中国政府の

景気対策に悪影響が及ぶことになる。

中国の規制当局は、国有企業の資金調達コスト

引き下げのためにも、オンライン預金を禁止

したい重要な理由となる。

だが、この時点でのオンライン預金を禁止は

多くの中小の零細銀行をつぶすことになり、

一般庶民の反乱に結び付く可能性が大きい。

2020年末には、地方政府の隠れ債務は推定

中国のGDPの44%に達する45兆元(7兆ドル)に

上っており、党中央は2028年までに返済を

命じており、この返済資金の借り換えのために

地方政府は特別債発行により、資本市場を

通じて資金集めを行っている。

だが、中国財務省の一般投資家に対する債券

購入の奨励にもかかわらず、一般投資家は

ほとんど関心を示さず、暗礁に乗り上げている。

備えよ常に! 備えあれば憂いなし

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