備えよ常に! 備えあれば憂いなし
米紙は、中国の金融システムが内在する
抜き差しならぬ問題点を指摘している。
中国の農民や零細商工業者を支える零細な
村鎮銀行、中小の銀行は大手銀行のような
営業利益を上げる販売商品を持たず、収益力は
脆弱そのものだと指摘。
そこで中小銀行は、厳しい規制を受けない
ネット金融に活路を見出した。
ネット金融のオンライン預金金利は年4.8%で、
中には特別条件により10%を上回るケースも。
これに対し、資金不足で苦しむ地方政府の
地方債の平均利回りは3.46%で、オンライン
預金商品の利率を大きく下回る。
このため、中国の銀行制度を支配する大手
商業銀行に対する金利引き上げの圧力となり、
その影響で中国企業の借り入れコストが上昇。
国有企業は、中国のGDPに占める割合は3割に
満たない一方で、銀行融資に占める割合は
5割を超えており、社債市場に占める割合は
約9割に達している。
国有企業と民間企業の資金調達コストが高騰
すれば、経済の立て直しを急ぐ、中国政府の
景気対策に悪影響が及ぶことになる。
中国の規制当局は、国有企業の資金調達コスト
引き下げのためにも、オンライン預金を禁止
したい重要な理由となる。
だが、この時点でのオンライン預金を禁止は
多くの中小の零細銀行をつぶすことになり、
一般庶民の反乱に結び付く可能性が大きい。
2020年末には、地方政府の隠れ債務は推定
中国のGDPの44%に達する45兆元(7兆ドル)に
上っており、党中央は2028年までに返済を
命じており、この返済資金の借り換えのために
地方政府は特別債発行により、資本市場を
通じて資金集めを行っている。
だが、中国財務省の一般投資家に対する債券
購入の奨励にもかかわらず、一般投資家は
ほとんど関心を示さず、暗礁に乗り上げている。
備えよ常に! 備えあれば憂いなし
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