大黒さん

つれづれに、道行く人のながれを眺めている土塀のうえの大黒さん

陰陽の宝剣 「金銀荘大刀」が見つかる

2010年11月01日 | Weblog



     

 


6月25日に突然、正倉院に施入され、「国家珍宝帳」の 

筆頭に記載されている「金銀荘大刀」の「陽寶劔(ようの

ほうけん)」と「陰寶劔(いんのほうけん)」が見つかったと

報じられて世間を驚かせました。   

聖武天皇が崩御して、七七日忌に当る天平勝宝8年

(756年)6月21日に光明皇后が、聖武天皇の遺品

6百数十点を東大寺に施入しています。。

この中に太刀100口が含まれていて、それらの太刀の

筆頭に記載されているのが、「陽寶劔」と「陰寶劔」だ。

「国家珍宝帳」には、その後に受け出されたことを示す

「徐物」の付箋が付いていることから謎を呼んでいました。

明治36年(1903)頃に行なわれた大仏殿の修理の際に、

大仏さんの右膝下に当る位置に掘った足場用の穴から 

水晶の合子や銀製の壷、他の太刀などと共に出土し

1930年に一括して「東大寺金堂鎮壇具」として国宝

指定されていたものでした。

聖武天皇崩御の4年後に光明皇后のなくなっており

この間に、光明皇后自らが正倉院から受け出して聖武

天皇の冥福と国家の安穏のために埋納したようです。

今年は、七重の塔であった東塔の回廊と門の存在が

地中探査レーザーで確認されており、近い内に大仏さんの

周辺の基壇上を探査したいと東大寺では期待しています。 

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