ビッグ3の経営危機は、公的資金から174億ドルに上る
つなぎ融資の投入で、一先ず年内の破綻は回避される
ことになって峠を越し、後はオバマ新大統領の手に委ね
られることで決着を見ました。
日本では、トヨタ自動車が今期は、操業初期以来となる
営業赤字に転落するとの決算見通しで、トヨタショックが
日本の経済界をゆるがせています。
しかし、お隣の韓国では、残り僅かになった年末日を
控えて、倒産の危機に瀕している自動車メーカーがあります。
元は大宇系列であった双龍自動車です。
2005年に中国の上海自動車に買収されています。
韓国でも、アメリカや日本同様に、自動車の販売台数の
落ち込みから大幅な減産に追い込まれています。
特に、輸出比率の高い韓国のメーカーへの打撃は厳しく
出荷台数の減少に 備えて、すでに25%ほど減産体制
を組み、操業の一時停止などを実施していますが、資金の
ショートなどで各企業とも経営の維持に苦しんでいます。
GMと良く似た構図が、この双龍自動車でも見られます。
7000人の労働者が組織する労働組合が、賃金カットや
操業停止に反対して労使が対立しています。
上海自動車は、賃金支払額の50%の合理化を求め
もし、出来なければ資本を引き揚げると強硬な態度で
臨んでいて、双方の協議や話し合いでは解決できない
所まで対立が激しくなっています。
「備えよ常に! 備えあれば憂いなし」です。
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