ガソリン価格にとって指標のようになっているNYMEX
(ニューヨーク・マーカンタイル取引所)のWTI石油価格
相場が、7月に147.27ドルを付けて以来値下がりし
12月19日には一時33.87ドルまで急落しました。
2009年度も、石油の需要が回復しない状態が続くので
40台で推移するのではないかと予測されています。
石油産油国のOPEC加盟国では、原油価格が1バレル
55ドルが国家財政上、最低の価格ラインだといわれて
おり、ベネズエラでは94ドルだと伝えられています。
このような安値状態が続くと、ただであえ金融危機の
ショックで資金不足に陥っている投資集団にとっては
現在進行中の石油や天然ガス油田開発の継続すら
困難な状況です。
老朽化している油田の補修や修復への投資もままならぬ
環境になっています。
現在計画されている大型油田やLNG(液化天然ガス)
の開発プロジェクトには、1兆円、2兆円という巨額の
先行投資が必要です。
しかし、この金融危機の環境下では、将来に 備えた投資に
手を挙げる投資集団はいなくなってしまい、計画自体が
頓挫してしまっています。
景気が回復し、再び石油や天然ガスが必要となった時には
間違いなく、今回以上の深刻な品不足による価格高騰に
見舞われると、専門家は予測しています。
「備えよ常に! 備えあれば憂いなし」です。
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