日本の国際的な約束事である「ミニマムアクセス」により
年間、77万トンの多量のコメが、毎年、輸入されています。
これに含まれていた農薬の残留米やカビ米が、不正手段
で市場に流出し、計り知れない経済的損失を発生させて
居ます。
一般的な商取引では、品質が不良であれば返品が
当たり前であるのに、なぜ、不良品を購入し続けるのか
理解できない農林水産省の対応です。
特に中国の農産物については、農薬だけでなく、環境
保全の備えのない工場から垂れ流される工場排水に
含まれる重金属による土壌汚染が問題です。
中国当局が公表し、既に明らかのように、中国の農地の
10%以上の耕地が汚染されていて、その面積は1000
万Haを超えます。
特に問題なのは、伝統的に「汚水灌漑」が行われていた
事実です。
工場からの工業排水を一般用水と混合して灌漑すれば
収量が倍増したことが、廃棄物を宝からに替えたとして
モデルとして称えられて、国内で一般化したことです。
一例は、撫順市のアクリル繊維工場からの排水が、
1万Ha以上の面積に灌漑されて、土壌を汚染しました。
また、中国一の汚れた川である黄河流域の汚染灌漑に
よる土壌汚染被害は今も広がり続けています。
中国全土で発生している年間1万件とも言われている
騒動の大半は、工場からの排水、粉塵、悪臭など公害の
垂れ流しに原因があります。
「備えよ常に! 備えあれば憂いなし」です。
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