最近韓国内のネット上などでは、来年の3月危機説が
流れていて、政府が打ち消しに躍起になっています。
政府当局が、市中の不安の解消に備えて、直々にネット上
で不安が無いことを説明するほどの事態だといいます。
内容は、日本からの借入金のうち9%に当る約11億
ドル(約1000億円)の返済予定が1~3月にあり、
日本の金融機関が融資の回収に当っているために、
金融市場の流動性が失われて危機に陥るというものです。
確かに、韓国の外貨事情は月を追うごとに悪化しており、
11月末現在でも、2005億ドル(約18兆4000億円)
と前月比で117億ドル、5.5%外貨準備高が減少。
年初より、617億ドルと25%近く減少しています。
今月に入って2日に40億ドル、9日にさらに30億ドル
の通貨スワップ(交換)をFRB(米連邦準備理事会)との
間で行い、外貨市場での外貨不足緩和に備えるために
ドルを調達してしています。
さらに深刻なのは、1日に発表された11月度の輸出額が
292億ドルと、前年同月比で18.3%も落ち込んで
いることです。
中国の27.8%マイナスが大きく、日米向けとも大幅な
減少で、自動車、半導体や通信機器での不振が際立って
います。
大幅なウオン安にも関わらず、通常なら増えるべき輸出が
逆に大きく減少しているところに深刻さがあります。
ウオン安が外貨増に結びついていないことは韓国の
経済と財政にとっては、今後、一層の下振れの要因に
なると懸念されています。
「備えよ常に! 備えあれば憂いなし」です。
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