３月２０日、世界最大の太陽光発電パネルメーカー
サンテックパワーの経営破綻が報じられた。
世界的なパネルの生産拡大が続く中、中国勢は
大規模な設備投資と安い人件費を基にして大量
生産能力を)備え、世界市場制覇を目指していた。
２０１１年度では、世界の生産量約２９５０万Ｋｗの
内、台湾資本も含め中国が７４％を占めた。
トップ１０内に６社が入っており、１位がサンテック。
２０１２年４月には欧州の雄、Ｑセルズが中国勢の
安値攻勢に抗しきれず倒産、米国でもソリンドラを
始め４社の経営が行き詰まった。
積極的な政府支援をバックに大量生産・販売に
走った挙句、欧州市場での需要急減や米国での
反ダンピングの逆襲で供給過剰、在庫増で経営が
行き詰まってしまった。
廉売による価格下落は激しく、米国では２０１０年
から２年間に６５％、２０１１年だけでは５０％下落。
中国政府は市場原理に基づき企業破産法により
法的処理が処理が進められそうだが、地方政府は
利権と雇用維持を図るため、債務整理を主導して
事業再開に備えた環境作りに動き出しそうだ。
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