東北地方では、作付けの規制が無い多収穫米を別途
に生産して、収穫したコメからエタノールを生産して、
耕運機などに燃料にする取組が始まっています。
休耕田で食用米と区別すれば、多収穫米の作付け
には規制がありません。
多収穫米は一般の食用米の倍ほどの収量がある米
ですが、食用米と同じような手間や経費をかけ、また
バイオエタノール製造プラントを建設して採算が合う
のかが、もっとも大事な問題点です。
ブラジルなどから輸入されるバイオエタノールの価格
に対抗するには、多収穫米の原価を1キロ当り20円
程度に抑える必要がありますが、現状では60数円と
試算されています。
しかし、手間のかかる現在の食用米の生産方法を抜本
的に合理化して、直播で、肥料や農薬を減らし、稲わら
を飼料にし、バイオエタノールの抽出の後の搾りかす
も化粧品の原材料や家畜の飼料にするなどすれば
大幅なコストダウンは可能だとしています。
この場合も、コメ作りは国の農業政策の基本政策で
あるから休耕田の利用も緊急時に備えた水田の確保
と保全の持つ意味は大きいとしています。
また同時に、国策の一環としてコメ製エタノールの生産
を国が政策で主導権をとりエタノール製造プラントを
建設して、エタノール自給を目指すべきだとしています。
「備えよ常に! 備えあれば憂いなし」です。
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