トウモロコシをバイオエタノールの原料とする場合は
トウモロコシの澱粉を糖化して、酵母が働ける状態に
する必要があります。
最近では、遺伝子組換えによって、エタノールの抽出
の適正を備えたハイブリッド品種が開発されて、普及
していて、エタノール生産の効率が上がっています。
糖化されたデンプンに酵母を加えて醗酵させてエタ
ノールを生成することになります。
トウモロコシの実の段階で、或いはデンプンの段階で
食用に回すのか、エタノール用にするのかが、食糧
不足を深刻化させるのか、否かの分かれ目となります。
しかし、エタノール生成に補助金が出ていることもあり、
食糧よりエタノールというのが現在の農家の主流です。
日本の場合は、遺伝子組換えトウモロコシは受入れ
しないために、なお更、価格だけでの問題ではなくて
絶対量として入手が困難になってきています。
ここでも、トウモロコシのみ以外の茎や葉のセルロース
を原料としてエタノールを精製する方向への取組が
本来あるべき姿だとし、実の部分を補助金まで出して
エタノール生成に回させることで、穀物相場を高騰させ
世界の食糧危機を深刻化させていると批判する意見
がありますが、この訴えも、石油高騰の代替燃料と
してのバイオマスエタノールへの期待の声の前に
消されてしまって、届かないのが現状です。
「備えよ常に! 備えあれば憂いなし」です。
安全と安心の非常持出袋の準備は?