備えよ常に! 備えあれば憂いなし
かっては、自然界の湧水などに含まれている
フッ素は虫歯に良いとされ、どこそこの川の
水はフッ素を含んでいるので、毎日飲んで
いると虫歯になりにくいとして評判になった。
また、近年、鍋や釜などの調理機器にフッ素
樹脂加工をすれば、食材がくっつきにくくなり、
使用後の手入れが簡単にできるメリットから、
フライパンなどはフッ素樹脂加工が一般的に。
だが、最近になって米国などで、有機フッ素
化合物(PFAS)が体内に取り込まれて血中の
濃度が上がれば、脂質異常症、腎臓がん、
子どもの発育の低下、抗体反応の低下などの
リスクが高まるとの指摘が出された。
ここでのPFASとは、1万種類以上ある有機
フッ素化合物の総称で、この中でPFOSと
PFOAという2つの物質は、体内に入ると
分解されにくく、体内に蓄積されることから
有害性が指摘されており、日本国内では
製造禁止となっている。
PFASは、水や油をはじき熱にも強いことから、
日常生活に馴染みのあるフライパンや食品の
包み紙など身近なものに広く使用されている。
日本政府は、PFASによる健康影響について
[確定的な知見がない]という認識の低いレベル。
PFASの安全性について、関心が高まったこと
から、環境省は2020年に河川や地下水など
環境中に漏れ出したPFASの濃度について、
PFOSとPFOAを合わせて1リットルあたり
50ナノグラムという[暫定目標値]を設けた。
これは、体重50Kgの人が生涯にわたって
毎日2リットルの水を飲んでも悪影響がない
水準だとしている。
備えよ常に! 備えあれば憂いなし
健康と安心のメタボへの備えは?