大黒さん

つれづれに、道行く人のながれを眺めている土塀のうえの大黒さん

アフリカの子供を救う「農薬蚊帳」

2012年09月21日 | Weblog
備えよ常に! 備えあれば憂いなし



      



テレビの報道で、農薬を浸みこませた繊維で

織った蚊帳で、マラリア蚊を退治することに

大きな成果を上げている話が紹介されていた。

住友化学が国際貢献の一環として取組んでいる。

元来は、除虫菊が備えている殺虫効果のある

成分を化学的に合成して産み出した農薬の

「ペルメトリン」をポリエチレン繊維に練り込む。

この殺虫効果を備えた繊維で、マラリア蚊が

通り抜けることが出来る4mm角程の網に編んだ

蚊帳、オリセットネットを使用すれば、蚊が蚊帳に

止まった時に、殺虫成分で死ぬことになる。

マラリア患者の90%は、サハラ砂漠以南の

サブサハラ地域で発生するとされるため、この

蚊帳の有効性に着目したWHOは2001年に

使用を推奨し、マラリア撲滅に備えた支援活動で

サブサハラ地域の2人に1張を配布している。

生産拠点のあるタンザニアでは、7000人の

雇用を生み出す一大産業に育っている。

だが、一部研究機関やNPOから、ペルメトリンは

小児の脳の発達障害を起すことが動物実験で

確認されていることなどを挙げて反対している。

「農薬蚊帳」の安全性に疑問符が付いているのだ。

国際貢献が反転して薬害問題になれば一大事だ。

備えよ常に! 備えあれば憂いなし」です。

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