中国の経済全体のファイナンス規模が８月度に
前月比でほぼ倍増したことが明らかになった。
バブルの抑制を影の銀行の縮小に備えた緊縮
政策が放棄されて、政府目標の７．５％成長の
達成に向けて舵を切った。
中国人民銀行が９月１０日に発表した８月度の
経済全体のファイナンス規模は１兆５７００億元
(約２５兆７３００億円）に達しているが、このうち
人民元建ての新規融資は７月の８７％から大きく
下がり、４５％となっている。
残り部分は他の信用供与に依っていて、このうち
大きな部分が金融リスクに繋がる可能性を備えた
影の銀行の金融によるもの。
影の銀行による金融抑制から、一転して拡大に
向っていることを示していると専門家の弁。
ＵＢＳは、影の銀行の金融規模は、３兆３５００億
ドル（約３３６兆円）とＧＤＰの４割にもなる。
今後、更に影の銀行の占める比重が高まれば
経済システムの内部に蓄積される矛盾は増大し
金融リスクが高まることになる。
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