クリスマスを目前にして、ポインセチアの花が街の中の
いたるところに飾られています。
お正月に備える飾り付けが門松やハボタンなら、クリ
スマスは、今やポインセチア一色です。
日本でこれほど普及してきたのは、今世紀に入って
ピンクや、白、斑入りなどの多彩な園芸種が開発されて
店頭に並ぶようになってからでしょう。
もともとは、中南米原産で1825年ごろに、アメリカの
初代のメキシコ公使であった、J.R.ポインセットが
メキシコから持ち帰って広めたのがはじまりだそうです。
メキシコでは、赤い葉の色から、キリストの血の連想で
「聖夜」という名前で呼ばれています。
クリスマスに好んで飾られる条件を備え
ているのですね。
赤や白に色付いている部分は、ハナミズキと同じく苞で
花の部分は中央にあり、花びらはありません。
面白いのは幾つもの小さな花が集まっていて、それぞれが
雌蕊を中心に雄蕊が取り囲み、傍らに腺体と呼ばれる
密が出てくる突起を備えていることです。
この密は舐めると甘いそうですが、決して人間は舐めては
ならない毒のある密です。
ポインセチア全体に、ファルボールとユーフォルビンと
呼ばれる成分を含んでいて、皮膚炎や、下痢、ひどい時は
痙攣を引き起こすといいますから要注意です。
「備えよ常に! 備えあれば憂いなし」です。
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