M8.0の大地震が中国の四川省で発生した5月12日に
震源地の汶川県映秀鎮で胡錦濤国家主席が出席して
1周年記念式典が行われました。
死者・行方不明者を合わせて8万7千人もの犠牲者を
出した被災地域では、予定を一年前倒しして、2年で
復興させるとの政府の方針で復旧作業が急ピッチで
進められています。
しかし、現地では未だ手付かずの所も多く、都市部では
住宅の復興は1/4も進んでいません。
農村部の倒壊家屋が350万戸ほどにも達しましたが
農村部の復興を優先したこともあり、農村部では大半の
住宅が再建されたようです。
不十分な耐震設計や「オカラ工事」と呼ばれている手抜き
工事で学校を始とする公共施設の損壊が甚だしく、多くの
児童や生徒が犠牲になりました。
現在も犠牲者の親達や支援者達は、国や省政府に対して
原因の説明や責任の追及を続けており、度々学校の
倒壊現場で抗議集会を開いていますが、反政府行動に
備えた当局の規制が厳しく伸展が見られないようです。
1周年を前にして、四川省政府は、5月7日に学校関係の
被災状況の調査結果を公表しました。
校舎の倒壊などによる死亡及び行方不明になった児童、
生徒は合計、5335人であり、これは犠牲になった児童
生徒に対して支給される慰謝料の受給申請者数と一致
していると述べています。
また、厳しく責任が追及されている不十分な耐震設計や
手抜き工事に対して建設庁長は、「これまでの調査では
建築の質が原因で倒壊した例はない」と一蹴し、損壊で
再建が必要になった学校数、3340校のうち、すでに
2448校の再建工事が始まっていると述べています。
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