こぶとりばばぁの鬼退治日記

ぶっそうな題名でスミマセン。

医療の進歩

2005-09-12 21:06:37 | こぶとり日記
友人が新聞の切り抜きを持ってきてくれた。
「集束超音波治療」についての記事。
去年の夏、大阪まで行ったことが頭をよぎる。
どうしてもお腹を切りたくなくて、切らずにすむ子宮筋腫の治療法があることを雑誌や新聞で知り、その治療法が受けられるかどうか大阪の病院まで検査に行ったのである。あの当時(と言っても去年の夏)、その治療法を採用しているのは世界で11ヶ所。日本ではその大阪の病院しかなかった。なにぶん最新の治療法であるから、効果や副作用のデータが少なく、リスクも大きい。しかも保険適用外で約80万円も費用がかかる。
けれど…、やっぱり怖くて切りたくなかったのだ。

検査の結果、私の筋腫は大きすぎて、椎骨に一部が触れている。また、ところどころ筋腫が壊死している部分があるので、その部分は超音波が届かないということで、不適応になった。それどころか、ソケイ部のところで静脈、動脈が筋腫に圧迫されていて、エコノミークラス症候群になりかねないので、年内には開腹手術をした方が安全だと言われた。私にとっては開腹手術以外に手はないと…。
そこで初めて観念して、東京の病院で開腹手術をすることになったのだけれど…。

でも、その友人が切り抜いてきてくれた新聞の記事を見て、あーた、びっくり。
今現在、その治療法を導入している病院は7ヶ所にもなっている。わざわざ大阪まで行かなくても、東京でも横浜でも受けられるようになっていた。あースゴイなぁ。医療の進歩って。

去年、担当医に「集束超音波治療」を受けようと思ったけれど…って言ったら、鼻でせせら笑われた。これからはそう言うこともなくなるかな?だって35歳以上の4人に1人が筋腫を持っているわけだから、簡単に治せないこと自体が不思議だ。いろんな治療法を選択できて当たり前になればいいと思う。もちろん、保険が使えるようにならないとね。
確かに、開腹手術が一番安全な場合もあるけれど…。

だいぶ前、お笑い番組を見ていたら、いつもここからが暴走族ネタでこんなことをやっていた。
「どけどけぇ~、じゃまだじゃまだぁ~。どけどけぇ~」
「明日、手術頑張ってね、って言ってんじゃねぇぞ、バカヤロー、このやろめぇ~」
「全身麻酔で寝てるだけじゃねぇかぁ、バカヤロー、このやろめぇ~」
「明日、手術頑張ってね、って言ってんじゃねぇぞ、バカヤロー、このやろめぇ~」
「頑張るのは医者の方じゃねぇか、バカヤロー、このやろめぇ~」

う~ん、確かにそうなんですよ。頑張るのは医者の方なんざんすよ。私ら患者は、
「いのちぃ~あーずけまぁすぅ~」(超古っ!)の藤佳子状態で(あ、宇多田ヒカルのママね)、それはそれは全身麻酔で眠らされていても、それまでの精神状態はやっぱり頑張らないといけないんですよ~!

あー話が逸れた。
きょうは、医療の進歩にびっくりと感心した一日だったんです。