こぶとりばばぁの鬼退治日記

ぶっそうな題名でスミマセン。

『ナミヤ雑貨店の奇蹟』

2019-08-28 21:42:01 | 今さら日記
随分前、テレビで映画『ナミヤ雑貨店の奇蹟』が放送された。
すごくよかった~と言ったら、原作を読んでいた友人が、
「絶対、原作の方がいい。映画はガッカリした」
と言うので、読んでみた。
確かに原作を読んで映画を観たら物足りないかもしれない。だから先に映画(テレビでだけど)を観ていてよかった。が、先に映画で配役を知ってしまったので、人物像が固定されてしまいそこのところは弊害。
それにしても小説にも流行りがあるのかな? 最近は登場人物がどこかで繋がっている…そんなパターンが多いような気がする。パズルを組み合わせるような感じ。
この小説もそんな感じ。

お悔やみ…

2019-07-16 17:29:48 | 今さら日記
巣鴨で85歳のおばあちゃんがひとりで切盛りしている定食屋さんが、よくテレビで紹介されていた。私が偶然最後に見たのは、去年の丁度今頃放送された『噂の東京マガジン』だった。その放送後しばらくして、そのおばあちゃんが入院されたことを息子さんから聞いた。
おばあちゃんがいなくなって、息子さんがひとりでずーっとお店をやっていたが、おばあちゃんがどうされたのか聞く勇気もないまま時間が過ぎた。

そんな感じでランチを食していると、開けっ放しになっている入り口のところに、年配の女性が店の外から顔を覗かせた。カウンターで忙しく働いている息子さんをみとめると、
「お母さん、どうしてる?」
と訊いた。カウンター越しに「亡くなった」と作業の手を止めることなく息子さんはあっさりと答えた。
そのおばあさんはそれを無言で受け止めて、すっと姿を消した。
え~~~っ!
そうだったのか…。
今更お悔やみも言えず、私たちは食事の後、いつものように自分たちの食器を片付け、テーブルを拭いて「ごちそうさま!」と言って店を出た。

ここのお客さんのほとんどは、自分が食べた食器をカウンターに自主的に戻す。お水もビールも勝手に出して飲む。なんせ安くて美味しいランチを提供してくれるのだから、それぐらいはお手伝いしなくちゃ、と言う気になるのです。
テレビでおばあちゃんが、「若い人たちが手伝ってくれるのよ」と話していた。

今更ながら、本当にお悔やみ申し上げます。

『九十歳。何がめでたい』

2019-06-14 21:08:49 | 今さら日記
ついに図書館で見つけた『九十歳。何がめでたい』。
本としては珍しく、テレビでちょくちょく宣伝していたこの本。 図書館でお会いできるとは思わなかった。人の関心が次の何かに向けられたと言うことか。
これを執筆していた時の佐藤愛子は92歳くらい。今は96歳になられているだろう。今もお元気なのだろうか?
昔から、佐藤愛子の歯に衣着せぬ物言いが面白くて、よくエッセイを読んでいたけど、久しぶりに読んで、佐藤愛子、九十を過ぎても健在! と嬉しくなった。

でもこれから、戦争を経験して、貧しい日本を知っていて、発展していく日本を見て来た人達がご意見番としていなくなっていくのかと思うと、日本の将来が不安になってくる。 
理屈ではなく、いいものはいい、悪いものは悪いと言う潔い人がどんどんいなくなっているような気がする。潔い人は、ただ存在するだけで説得力があるのよね~。

『犬のおまわりさん』

2018-12-12 17:50:57 | 今さら日記
偶然、グッチ裕三がやっているラジオを聞いた。
そしたら、
「今、クィーンがきてますね~。ボクも前に『ボヘミアン・ラプソディ』をやりました。『犬のおまわりさん』聞いてください」
みたいなことを言った。
何だろー?
と思ったら、『ボヘミアン・ラプソディ』の曲に『犬のおまわりさん』をモチーフにした替え歌が流れてきた。なかなか完成度が高い!
こういうのを随分前にやってたんだぁ~。
You Tubeで観てみたら面白かった!


知りませんでした。

2018-11-26 18:38:34 | 今さら日記
いくつになっても映画『ゴジラ』が好きなオババです。
もちろん『シン・ゴジラ』も観ました。
が、ゴジラの出来た歴史的背景まで考えたことがなく、新幹線や東京タワーが必ず破壊される怪獣映画…と言う認識しかなかったのです。お恥ずかしながら…。
『今起きていることの本当の意味がわかる戦後日本史』(福井紳一著)に、ゴジラのことが書かれていた。硬い本だと思ったら、映画や音楽のことも書かれてあってスラスラ読めた。

1954年の3月、アメリカがビキニ環礁で水爆実験を行い、その放射能灰をあびた日本船の日本人乗務員が亡くなった。この直後に『ゴジラ』が作られたそう。終戦から9年。まだ東京が燃えた記憶が鮮明に残っていた時代。構想の原型は空襲の最中の防空壕でつくられたとか…。特撮がローテクなわりに、業火に包まれる東京の迫力は海外でも定評があるのは、東京が燃えるのを見た人たちが作っているからなのだと書かれている。

『シン・ゴジラ』を観たとき、なんか嫌な感じがしたのは戦争を思わせるようなところがあったためだと今更ながら気づいた。
今度いつ、昔の『ゴジラ』を見る機会があるかわからないけど、上記のこと頭に入れて観てみたいと思う。

金子さん

2018-10-27 20:15:30 | 今さら日記
流通ジャーナリストの金子哲雄さんが亡くなって、もう6年にもなると知ってビックリ。
ついこの前のような気がするが…。
『僕の死に方 エンディングダイアリー 500日』を読んだ。
確か死に向けて、いろいろと奥さんのために準備をしていたと話題になっていたっけ。本当に人はどうなるか分からない。どちらかと言うとふっくらしていて元気なイメージがあったから、41歳の若さで亡くなるなんて誰も思わなかっただろう。

学生の頃の話は感心しきり。私なんか自分が将来どうしたいかなんて、全く思い描けなかったし、むしろボーっと生きて来た。なのに金子さんはすでに自分のやりたいことにターゲットを絞って、それに向かって行動している。この方は本当に頭のいい方なんだな…と思った。

今なお、この本が沢山の人に読まれているのならいいけど、一時の流行りで終わったとしたら残念に思う。
死と向き合いながら、それを記録にして来た上坂冬子もすごいと思う。
こういう本が一過性のものでなく読まれ続け、病気で苦しんでいる人や死の恐怖と戦っている人たちに力になったらいいのに…と思う。

9年経ったのか…

2018-06-20 17:04:12 | 今さら日記
作家の上坂冬子が亡くなったのを図書館で知ったのは、記憶に新しい…。
と思っていたら、あれから9年も経っていたなんて!全然新しくないじゃん!

図書館で『死ぬという大仕事 がんと共生した半年間の記録』を手に取った。
引っ越してから、行動範囲内に図書館が二か所もあるので、新しい本と出合える確率も増えた。今まで読んだことがなかった本が見つかるのだ。乱読タイプなんで、本は図書館に限る…(ケチな性分だし、買うとキリがないので、専ら図書館利用者であります)。

肝臓がんで緩和医療を受けた上坂冬子とそれを支えた病院や医師、出版社で成り立っている本。いまいち緩和医療とホスピスの違いが分からなかった私にはガッテンがいった(今更って感じだろうけど…)。また医療費削減重視の政府が作り上げたガン難民の話も今更ながら知った。身近に在宅医療で亡くなった人たちを何人も知っているにも関わらず…。お恥ずかしい限りです。

9年経って、上坂冬子、すごい人だなぁ~と改めて思った。
薄~い感想でスミマセン。

女性専用車

2018-02-20 21:19:03 | 今さら日記
な、なんと!
生まれて初めて女性専用車に乗った。偶然だったけど…。
今まで乗るキッカケがなかっただけなんだけどねー。
これが噂の…って感じ。今更でしょうが…。

女子高出身の私。学校のスクールバスを思い出した。最終バスはオンナばっか、激混みだった。

女性専用車、男女差別だとかいろいろと言う人もいるようだけど、でも痴漢が多いと言う現実をふまえると、やはり必要だと思うけどな。

以前、図書館で女性専用のイスがあったけど、男女差別だと言うグループが、そのイスに座って抗議しているのを見た。結果、女性専用のイスはなくなった。利用者は圧倒的に定年退職後の男性が多い。だから女性が座る場所が逆になくなった。
何をもってして不平等と言うのか、あまりにも神経質になりすぎて、平等が不平等になる場合もあるのではないだろうか?