こぶとりばばぁの鬼退治日記

ぶっそうな題名でスミマセン。

『不安の力』(「ウコンの力」じゃありません)

2005-09-06 22:36:39 | こぶとり日記
『不安の力』五木寛之著、読了。
考えてみると、長~い間生きてきて、不安じゃない時ってなかったような気がするなぁ~。心配するためにこの世に生まれてきたんじゃないか、って思えるほど…。石橋叩いても渡らないし…。でも、不安はある意味、人間にとっての「安全装置」なのかも。不安があるから、いろんな危険から身を守ることが出来るのかも。実は充実しているとき、調子に乗っているときに、落とし穴があるんじゃなかろうか?
面白い話があった。バレエのトゥシューズを脱ぎ捨て、裸足で踊りを始めたモダンダンスの祖、イサドラ・ダンカン。彼女の最期はあっけなかったようだ。ファンの目の前で、決め台詞を残し、オープンカーで去ろうとした時、彼女の首に巻いていたスカーフが車の後輪に挟まり即死したというのだ。(しかし、どれだけ長~いスカーフだったのか!?)カッコ良く、颯爽とスカーフをなびかせ、ファンの前から去って行く…彼女が描いた理想の図は、儚くも無惨な結果を導いた…。そこには「不安」は微塵もない。
「不安」を感じていればいいとも悪いとも言えない。不安があってもなくても、いつどんな不幸に見舞われるかわからない。でも、人として生きている以上、不安はつきまとう。だったら、不安とうまく付き合って生きていく術を身につけることが必要なのだなぁ~。

そもそもこの「こぶとりばばぁの鬼退治日記」の「鬼」とは疑心暗鬼の「鬼」で不安そのものなのである。これをどうやって退治するか、って日記なんだけど、もぐら叩きみたいで叩いても叩いても、どこからか「ふにょっと」出てくる。

戦友(入院した時、同室だった人)からメールがあった。手術(子宮全摘出)した彼女はコレステロール値が上がってきたそうだ。同じく全摘出した彼女の知り合いは、甲状腺が腫れてきたとか…。あーー、不安は叩いても、叩いても、ふにょふにょと私の前にやってくるよ~ん!この前、リュウマチ因子の不安を解決したばかりなのにぃ~!