9月のある日の午後2時くらいに、某店へ入店。
座席を案内してくれた人が社員さんだったようなので、バースデーで来た旨を説明する。
「あ、そうでしたか、それでしたらプラチナカードですと、こちらの4種類から選んでいただいたステーキから300gをご用意します。」
と実にスムーズな案内&対応。
彼が指差すステーキは、US系か国産のサーロイン数種類だったのだけど、常識的に考えて一番高いものを食してみたいじゃん?っていう顔をオレがしていたのを察知したのか「だったらやっぱりコレですよね~」と彼が勧めたのは・・・1g28円の黒毛和牛真芯サーロインステーキだった。
一瞬にして頭の中でグルグル計算すると8000円を楽に超えるということは判断できた。
「え?これでもいいの?」
って声が出る前に、「じゃコチラで。」と社員さんが言うのでこちらもうんうんと頷くしかなかった。
おいおい、肉だけで一人前8400円って、人生初だぜ~とスギちゃん©風に唸ったところで、別にオーダーしていたランク特典であるサービスのハイボールをチビチビやりながら待つ。
すると来ました!!
黒毛和牛真芯サーロインステーキ300g!!!
少なくてもこれが次に食べられるのは、あと1年経たなくては難しいよな・・・と思いに深けつつ、
すぐさまバターソースを伸ばしてナイフとフォークで早速切り始める。
普段はほとんどリブロースしか食べない自分にとっては、衝撃の柔らかさで食べる前から仰け反ってしまった。
肉と肉の間にミルフィーユ様に混ざりこんだ濃厚な脂身も美味しくないワケがない・・・
ん?あれ???
この脂身が、妙に胃袋へのレスポンスが重いのよ。
「え?え?」
思わずうろたえるオレ(笑)
高級肉は、脂身だけでも美味しいはずだと考えていた貧乏指向のオレとしては、メチャクチャショックで首がガクッと垂れた。
脂身そのものは丁寧に外して可食部だけを完食しようと試みたが、柔らかいことと引き換えに胃に流れる脂がなかなか食すピッチを上げさせてくれない。
付けあわせ(タマネギやブロッコリー)と交互に食べるなどして抵抗したが、たまらず別に黒烏龍茶をオーダーしてその場をしのいだ。
しかし、食後からすぐに襲って来た胸焼けは回避できず、ほろ苦い高級肉とのデビュー戦になってしまった。
やはり、貧乏人は身の丈のあった贅沢をするべきだと考えさせられた一幕だった。
|
(どれかひとつで結構ですのでクリックしていただくとありがたいです!励みになります!!)
|