Naked a STYLE (サブログ)

映画レビュー、ニュースネタを中心に、自身のメンタルチックな話題を絡めて、ノージャンルで書き綴るぜぃ~

映画「柘榴坂の仇討」レビュー

2014年10月04日 23時59分59秒 | Weblog

映画 『柘榴坂の仇討』 レビュー


ネタバレなし


10月4日の今日、久しぶりに見た映画は、オレが好きな時代劇。
まあ、時代劇と入ってもオレが最も苦手な時代である幕末から明治の時代設定となっているものだった。


なぜ映画を見ることになったのかは、「仇討」というタイトルがついていたからと「時代劇」だということだけ。
映画を見る直前までは、浅田次郎原作の小説が元になっていることすら知らなかったし、今で言う「桜田門外の変」から仇討になっているストーリであることすら知らなかった。


この映画を見た今日は、同じ時代劇の「蜩ノ記」という映画が封切りされてはいたが、迷わずこの映画を観ることにした。
そのおおきな理由は、キャスティング...と申し上げておこう。


レビューではあるが、どこまで原作に近付いているのか知らぬことだが、ぶっちゃけ「粗いなぁ」という率直な感想になる。
二時間程度の映画であるが、ただ漠然と二時間ドラマを見せられたという気持ちにもなった。


勿論架空の話であることは承知のうえで見続けていたが、なぜ主人公が井伊直弼に惚れ込み、最後の最後まで仇討しようとする気持ちを継続させた背景の描写が少なすぎる疑問が生じた。


結局、その疑問を抱くまま映画は進行するので、ラストシーン直前の見せ場のシーンが興ざめしてしまった。
なぜなら、結果はそうなるだろうと分かってしまっていたから。


ちょっと強引な進行にガッカリかな。
また、もう一つのテーマになる主人公らの夫婦の絆の深さも、映画の進行だけでは十分伝わっていないため、残念。


加えてキャスティングにもチョット物申したい。
「井伊直弼」役を演じた中村吉右衛門氏は、さすがの演技力で全く申し分なくこの映画のMVPだとまず評価したい。


鬼平犯科帳などでもすばらしい演技を披露している同氏は、この映画でも井伊直弼を見事に演じていたと思う。
逆に、マイナスなMVPは、主人公の妻を演じた広末涼子氏かな。


時代劇で難しい役どころだけど、わざわざあのかわいい声質を劇中で披露する必要はないと思う。
もっと女優として、カッツカツなんだけど気丈で我慢強い妻を演じてほしかった。


あと、ライバル役の阿部寛氏もマイナス評価。
時代劇に合わないというか、散切り頭だと歴史とリンクしにくい濃い顔が、幕末にやっぱり合わない。

オレにとって、阿部寛氏についているイメージがあって、おかげで幕末の武士ではなく明るい俳優にしか最後まで見えなかったのは、やっぱりマイナスなのかな。


最後に、決定的にオレの評価が上がらなかったのは、メインとなる仇討にかかるシーンだ。
立ち回りはお互いいまいちだし、それぞれが掛け合う言葉も感動を呼ぶものではなかった。


よって、この映画の評価は、申し訳ないけど「暇つぶし」級かな。
あ、言い忘れたが、エンドロール後のサプライズはないぞ!


PS
観客の多くは、70歳前後が大多数だった。
浅田次郎原作と言えどやっぱり、時代劇とはそういう位置づけの映画なのかも。


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