犀川ダムは多目的ダムである。
多目的ダムは、利水(上水道、かんがいなど)、治水(洪水調節)、発電の目的を兼用している。
ダム貯水池は利水のためと治水のためと上下二つに分割され、原則として、利水ダム容量は利水だけのため、治水ダム容量は治水のためだけに利用されるので、下部は利水のために水を貯め、上部は治水のために常時、空にしておく。
したがって、発電は利水ダム容量に貯められた水を利用して行うことになる。
犀川の多目的ダム第1号の犀川ダム貯水池は、
標高340メートル(洪水期)より上は、治水のため、それ以下は利水のためのものである。
ダム管理者(石川県)は、洪水期(6~10月)には「水位をこれより上昇させてはならない」という制限水位規定(340メートル)を厳格に運用している。夜間のダム管理は、運用権限のない夜勤者が駐在しているだけなので、夜間時の増水で制限水位を超え、朝になって権限者が慌てて放流してダム下流で突然の増水のためにレスキュー隊出動騒動なども発生する。
多目的ダムを厳格に運用しようとすると不都合なことが起きやすくなる。一つの器で全く異なる使い方を併用しているためであり、一方では水を貯め、他方では貯めないと正反対のことをやっているからである。
下流にできた新設の辰巳ダムは治水専用ダムである。
犀川ダムを多目的ダムではなく、利水ダムとして活用することを考えてみてはどうだろうか。
高位置にあるダム貯水は太陽エネルギーの貯蔵庫でもある。
100年確率洪水を想定して犀川で3番目の辰巳治水ダムを造った。想定する洪水の大きさは、明治、大正、昭和、平成までの150年の間の実績からは想像もできないようなものだ。石川県の主張は、おおむね100年に一回発生するという。百歩ゆずってその主張が妥当なものとしても、想定事態が発生した時だけは犀川ダムも治水ダムとして利用すればいいのであって、その時以外は利水専用ダムとして活用できる。
(つづく)
多目的ダムは、利水(上水道、かんがいなど)、治水(洪水調節)、発電の目的を兼用している。
ダム貯水池は利水のためと治水のためと上下二つに分割され、原則として、利水ダム容量は利水だけのため、治水ダム容量は治水のためだけに利用されるので、下部は利水のために水を貯め、上部は治水のために常時、空にしておく。
したがって、発電は利水ダム容量に貯められた水を利用して行うことになる。
犀川の多目的ダム第1号の犀川ダム貯水池は、
標高340メートル(洪水期)より上は、治水のため、それ以下は利水のためのものである。
ダム管理者(石川県)は、洪水期(6~10月)には「水位をこれより上昇させてはならない」という制限水位規定(340メートル)を厳格に運用している。夜間のダム管理は、運用権限のない夜勤者が駐在しているだけなので、夜間時の増水で制限水位を超え、朝になって権限者が慌てて放流してダム下流で突然の増水のためにレスキュー隊出動騒動なども発生する。
多目的ダムを厳格に運用しようとすると不都合なことが起きやすくなる。一つの器で全く異なる使い方を併用しているためであり、一方では水を貯め、他方では貯めないと正反対のことをやっているからである。
下流にできた新設の辰巳ダムは治水専用ダムである。
犀川ダムを多目的ダムではなく、利水ダムとして活用することを考えてみてはどうだろうか。
高位置にあるダム貯水は太陽エネルギーの貯蔵庫でもある。
100年確率洪水を想定して犀川で3番目の辰巳治水ダムを造った。想定する洪水の大きさは、明治、大正、昭和、平成までの150年の間の実績からは想像もできないようなものだ。石川県の主張は、おおむね100年に一回発生するという。百歩ゆずってその主張が妥当なものとしても、想定事態が発生した時だけは犀川ダムも治水ダムとして利用すればいいのであって、その時以外は利水専用ダムとして活用できる。
(つづく)
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます