投じ蕎麦なるもの。

2012年12月05日 | 日々のこと
 これぜったい「やらせ」!!と思ったのは、夕食時のテレビ。信州の田舎で、囲炉裏を囲んで「投じ蕎麦」を供している場面。レポーターが試食をしているのだが・・・これ見た全国の人はどう思うかな・・・・と笑ってしまった。

 今時手ぬぐいで姉さんかぶりして、着物を着ていた時代の名残のような絣や縞のうわっぱりの女性が何人も・・・・。

 メインはお蕎麦の食べ方なのだけど、街おこしか、村おこしのためなのだろうが、この発想に違和感を感じたのである。

 ずっと見ていたわけではないから、そんな趣向の物ではなかったと言われてしまうかもしれないが。

 信州では今でもこうなんだと思ってしまう人いるかなあー(笑)

 やらせスタイルはともかくこの「投じ蕎麦」なるものには興味があった。

 佐久には「お投じ」と呼ばれるうどんの食べ方がある。葬儀の後の精進落しの〆に必ず供されるものであった。

 野菜にきりこぶが入った醤油味の汁に、別湯でにして小さく1人物に分けた細めんを投じかごに入れ、そのかごを煮立ったなべに投じて味を含ませて椀によそる。

 お代わりは何杯でもОK。まさしく郷土料理の筆頭かもしれない。

 その蕎麦版をしていたのである。佐久ては蕎麦をそうする習慣はなかったからである。

 シャブシャブの後、付け麺を食べる雰囲気とは少し違うが、ちょっと新鮮に見えたのでさっそく試してみた。

 当地でも新しいお蕎麦の食し方の研究が進んでいる。その新しい試作の食べ方よりもこちらの方法の方が案外いいかもと思ってみたりしたのだった。

 ところで外食する時、「何が食べたい」という決定権を持つのは夫か妻か。当然○○だと私は思うけれど、本当のところ皆さんはどうでしょう?

 決定権を持つ○○の意向に添った食べ方にしないとなかなか定着できないかもしれない。

 新しい発想はむずかしい・・・・既成概念が邪魔をしてしまうから。
あーいっそう「お投じうどん」を売りにすればいいのに!!
                           依田美恵子

軽井沢・佐久で建てる外断熱・省エネ住宅 中島木材の家


【 中島木材のホームページは こちら


ブログランキングに参加しています。ポチっとお願いします。
ポチットお願い!にほんブログ村 住まいブログへ
にほんブログ村 住まいブログ
ブログランキング・にほんブログ<br>
<br>
<br>
<br>
<br>
<br>

</div>
</div>
<!-- /entry-body -->

  <!-- entry-bottom -->
  <div class=
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

14年前の新聞記事から。

2012年12月04日 | 読書
我が家には味噌部屋と呼ばれる部屋がある。味噌部屋とは名ばかりで、昨今の住宅は築30年でもかなり暖かいから、本物の味噌部屋なるものは屋外に別にある。

 今は果実酒や梅漬けなど自家製の貯蔵庫として使ったり、日頃使わない調理器具などを置いている。

 暮の掃除はいよいよその味噌部屋に突入。棚に敷いてある新聞紙を変えようとしてみたら、なんと平成10年12月のものだった。長いこと変えていなかったのだと我ながら感心したものである。

 字があれば何でも読んでしまうという奇癖のある私は、ついついその全国農協新聞の記事に没頭してしまったのである。

 「田舎のヒロイン日記」福井県在住の肉牛農家の山崎洋子さんが「健康保険」について書いていた物である。

 1人あたりの健康保険の医療費負担額がかなり高額になっている。若い日々は医者通いはひとごとだった。お医者さんのはしごをしているなんて、と世間話できいたこともあった。

 だが今、健康保険がどれだけありがたいかが実感できるようになった。長年使ってきた体がそろそろ悲鳴をあげはじめてきたからである。

 そんな思いから山崎さんの文章は「本当にその通り」と相槌を打たせてくれた。
14年前、私も他の方も「世の中がこうなる」とは思っていなかっただろうから・・・。

以下引用

 韓国の農村を訪ねた時

 食べ物・・・キムチは単なる漬物ではなく、大根や白菜だけでなくあらゆる野菜や魚までキムチにする。野菜をふんだんに取り入れたキムチを中心に普段から家族の健康を維持することが主眼となっている。

 民間療法が生きている。自分たちで治せる病気やケガに対しては、昔から伝わるお年寄りの知恵や身の回りにある植物や自然から生きる知恵を学び大切にしている。
(私の小さい頃野山で手を切れば蓬をもんで止血したものね。)

 ところが日本では。
 病気にかからないように生活するのではなく、病気になるまで働き通し、健康に生きるための生活をするということを忘れてしまった。

 病気にかかっても自らの免疫抵抗力を高め、自分で治そうという努力をしない、何かあればすぐに病院。

 人生の知恵の一杯詰まったはずのお年寄りでさえ病院へ直行する。(あ~あ耳が痛い~)

 はやくから健康保険の整備された日本では、農業を切捨て病気にかからないための工夫と努力を捨て去り、健康で生きることを根底から放棄してしまって、保険に頼り、安易に病院や薬を利用するようになった。

 健康保険制度のない時代が長かった韓国では、人々は自分の健康を守るため、体にいい食べ物を暮らしの中から必死に求めてきた。

 それはつまり貧しかったから、日韓の健康に対する最大の違いは、お金のかかる健康保険があるかないかの違いだということに気がついた。

 どんなにすばらしい制度でも、それを使う一人ひとりの人間が心して使わなければ制度そのものがマヒしてしまう。

_以上引用です。____________________________________

 当時から14年、今の韓国もこの通りだろうかと危惧してしまう。

 体は食べた物でできているという根源が忘れられていると思う。人は何のために生きるに通じることかもしれないが、本当に多くの人が何のために働いているのだろう。

 物のためなのだろうか・・・・。

 パンチがきいた文章だ。

 この文章はさらに「行き着く先は臓器移植」と警告をしている。
 豊かさの落とし穴・・・日本人が心身共に不健康な坂を転げ落ちて上に、さらに莫大な医療負担が私たちを待ち受けている。

 山崎さんの文章の中には引用した以外にも、まだ問題点が提起されている。

 日々の暮らしを大切に・・・次世代のためにも。

 
                    依田美恵子

軽井沢・佐久で建てる外断熱・省エネ住宅 中島木材の家


【 中島木材のホームページは こちら


ブログランキングに参加しています。ポチっとお願いします。
ポチットお願い!にほんブログ村 住まいブログへ
にほんブログ村 住まいブログ
ブログランキング・にほんブログ<br>
<br>
<br>
<br>
<br>

</div>
</div>
<!-- /entry-body -->

  <!-- entry-bottom -->
  <div class=
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

鈴なりの柿の木に思う。

2012年12月03日 | 家族
カレンダーをお届けにうかがったお客様の家の柿の木には3つほどが残されていました。小鳥へのプレゼントなのかもしれません。

 先日会社の横を歩いて通る数人の皆様が、みんな前方を見ないで横のりんご園の方向を向いて歩いています。車を乗り出そうとした私と顔を合わせたくないから?と深読みしたのでしたが・・・・・実はお隣のりんご園の視察の皆さんのご様子でした。

 道理で(笑)

 お一人の方がレジカメを構えた先にりんごがひとつぶら下がっていました。収穫も終わり葉も少なくなっているりんご畑の真っ赤なりんごがひとつ、なぜか寂しさの中に暖かさを感じさせるのでした。

 これも小鳥たちへのプレゼント以上の意味もあるのでしょうか。

 先の柿の木のお客様は家を建替えられる時に、入口にあるその木をどうしても残したいとおっしゃられました。古い庭木も家を囲んでいますから、工事は困難を極めましたが。

 その家の歴史とたくさんの思い出が柿の木にあるのでしょう。

 先日母の生家の横を通りました。庭先柿の木が鈴なりでした。

 母は嫁にいったらは「あれが好き、これが好き」と常々言ってはいけない口にしていましたから、食事時に好き嫌いを言ったのを聞いたことはありませんでした。

 それでも柿は好きだったのでしょう。標高の高い私の生家では、甘柿を植えても渋柿になってしまうと嘆いていたことを思い出したのでした。

 すずなりの柿を見ながら、幼き頃母が食べたのはこの柿だったのだと、今さらのように亡き母を思ったのでした。

 私の幼い時から幹が裂けていましたが、あれから半世紀過ぎてもその頃と少しも変わらない佇まいです。

 今年は柿の豊作でした。採られることのないままの木をいたるところで目にします。
半世紀前まで、あれらの柿は多くの子供たちにとって最高のおやつだったでしょう。

 秋の遠足の「こねり」という小さな柿の味が今も脳裏に残っています。

 子供の頃私はカボチャが苦手でした。給食の時隣席の男の子にそう漏らしたら、先生は私の器に山ほどのカボチャをよそつてくれました。

 口は災いの元・・・・の初経験でした。

 80歳を越えた頃、母が「本当はかぼちゃは嫌い」と言いました。それはないでしょう、あんなにかぼちゃを食べさせてと思いましたね。

 好きも言わなかったけど、嫌いも言わなかった世代だったのですね。

 でも分かるのです、何が好きで嫌いか・・・・DNAが同じらしくて、好みが似ているのです・・・・まったく(笑)
                      依田美恵子

軽井沢・佐久で建てる外断熱・省エネ住宅 中島木材の家


【 中島木材のホームページは こちら


ブログランキングに参加しています。ポチっとお願いします。
ポチットお願い!にほんブログ村 住まいブログへ
にほんブログ村 住まいブログ
ブログランキング・にほんブログ<br>
<br>
<br>
<br>
<br>

</div>
</div>
<!-- /entry-body -->

  <!-- entry-bottom -->
  <div class=
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

食器の量を半分にしたい!!

2012年12月01日 | お片付け
 家中の食器を漂白するのに1週間かかっても終わらない。それにしてもある、どうしてこんなにあるの。

 使わないから壊れないの悪循環かもしれない。頂き物の上等品が来客用にと取り置かれるせいもある。

 量のコントロールが絶対必要だと思う・・・・それができるなら。

 年に1度のこの手入れをサボると使いたい時に使えないから。

 お手伝いに伺ったお宅の食器戸棚の奥の皿を取ろうとして・・・・・という経験を持つ人は多いと思う。

 本当に美しいガラス皿は母の求めたもの。使ったところなど見たこともない。なぜこんなものが必要だったんだろうと考えて思い至った。

 お友達とのお茶飲みに必要だったのだと。

 それがいつしかお茶飲みができる友達がいなくなってしまったのだ。年をとることは失うことだと・・・・そんな言葉が思い浮かんだ。

 友人に息子夫婦がその祖父母の家に住みたいのでと、片付けのお手伝いを頼まれた。
80代夫婦の蓄財ともいえる物量に圧倒されたが、その食器戸棚いっぱいのガラス製品にびっくりしたのだった。

 ステキでしょうと友人とながめたが、その非日常的な器をいつ使うことがあったのだろうとその時は思った。今思えば近所の友人とのお茶飲みに使うつもりで求めたのだろう。

 食器を半分まで減らすという膨大な計画を立てた私だが、期限を出せない(笑)

 使わなきゃあ壊れないの逆をいこう。若い時はよく割ったものだけど、この頃割ったことがない、と言い切れないけど(笑)

 せいぜい使って使い切りましょう。本日夫婦湯のみを新しくしましたあー。

 漂白できない漆器とガラス製品がまだまだど~んとひかえています。それが終わったら・・・・と次々目につくことばかり、師走の主婦の仕事にきりはありません。

 先日テレビショツピングでマッサージ機を衝動買いせざるを得ないほどの肩こりだったのに乗っている時間がありません。まあそれだけ体調がよくなってきたのかもと思えば・・・・と慰めています。

依田美恵子

軽井沢・佐久で建てる外断熱・省エネ住宅 中島木材の家


【 中島木材のホームページは こちら


ブログランキングに参加しています。ポチっとお願いします。
ポチットお願い!にほんブログ村 住まいブログへ
にほんブログ村 住まいブログ
ブログランキング・にほんブログ<br>
<br>
<br>
<br>
<br>
<br>
 
</div>
</div>
<!-- /entry-body -->

  <!-- entry-bottom -->
  <div class=
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする