信州カラマツを宝に・・・・・続きの続き

2022年02月10日 | 信州の木材

「信州カラマツを宝に」シリーズは、2月3日の15回目をもって終了しました。

ロシアが高い関税を掛けたことにより、国内の木に脚光が集まり、長い不遇の時代ほ経ていたカラマツも伐られるようになりました。

それでも、搬出費用が高いので、山主に木の代金がたくさん還元されはしません。

木材価格が低迷していた時期、本来なら山全部を伐って、植林をして更新されなければいけない時も、あくまで間伐と称してオロヌキをしていたと思うのです。

本来なら皆伐したら、そこに植林をしなければなりません。

植林した後、下草刈りなど手がかかる、そうなんですお金がかかるのです。

僅かばかりの木の代金では賄えません。

いろんな補助金をもらったとしても、持ち出しになるでしょう。

広葉樹林なら、切り株から芽が出てきて再生されますが、カラマツにはそれがありません。

じゃあ自然に任せればとは簡単に言えません。

禿げ山は災害を起こします。

山を覆っていた土が雨で流されて、岩山になったら、そこに草木は生えません。

そして資源としての木材が必要なのです。

戦後我が国は世界中から木材を輸入して凌いできました。

我が国は木の文化だったから。

札びらを切ってよその国の資源を買える時代は終わりました。

ここのところ、木材価格は高騰しました。ひさしぶりにです。

太陽光発電で、道路脇の山林が軒並みパネルでおおわれてもいたりします。

かっては、木を伐れば植林がセットだったのですが、植林されない山が増えたのです。

赤堀さんも、植林されているのは、全体の3~4割と書いています。

私たちの親の年代は、持山の整備に通いました。

私たちの年代はそれがありません。ここに住んでいない不在地主も多いのです。

愛着もないし、自分の山がどこにあるかも知らないでしょう。

そんな時、売れます、という言葉がかかってきます。

周囲の山一帯を伐りたいからね。

私、伐られた山を見れば、ついつい植林されているかチェックしてしまうのです。

植林されていないことが心配なのです。

赤堀さんは、「伐ったら植える」をされた小海町の方を取り上げていました。

植林後10年間の保育作業は森林組合が請け負うシステムで。

かっては森林組合が全部把握していたのですが、その仕組みが解体されてしまったのですね。

 

県の林務部が試験的に植栽をしていると赤堀さんが、最終回で書かれていました。

これがとっても興味深かったのです。

試験地で植栽密度を通常の2~4倍で植栽。

いままでは、植林コストを下げるために、少なく植えることが奨励されていたからです。

本数を増やして、カラマツの主要用途の一つの杭材を10年程度で効率よく収穫することを目指す。

前にも書きました。北海道は平らな所に植えて、大根のように収穫していたと。

長野県は戦後の植林は山のてっぺんまで植えました。

そのため伐採コストもばかにならなかったのです。

これからは、従来の発想を止めて、大根のように収穫して、今の需要にそうことが求められていると思います。

でもねえ、この試験地まだ植えられて2年とのこと、先が長いです。

でも、カラマツを植林しない時期が結構あったから、私としてはうれしいです。

退屈な記事でごめんなさい、でもどこかに書き残して置きたいと、ついつい長く書いてしまいます。

カラマツを語り始めると、3日間はしゃべっていられる私です。

お読みいただきありがとうございました。

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5 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
木のお話、勉強になります (くまです)
2022-02-10 13:49:24
信州の木材、のカテゴリーも読ませていただきました
昔、深川あたりでは、川に材木がたくさん浮かんでいる風景がありました
代々、木を守ってきた人達の山から来た材木なんですよね
過疎化は、山の仕事がなくなって、人が里に下りてから始まったように思います
時代は変化しても、木の香りがする家に憧れます^^
返信する
大事なことです (ゆり)
2022-02-10 17:49:16
こんばんは。

>木を伐れば植林がセット

そうです。植えたら伐採は孫の代という、気の長い話ですから、山になど皆さん見向きもしませんね。

そして、山なんかいらないと売ったところに中国などが絡んでいたら!!

私は、何回か(削除もあり)木材の問題ではなく「水」の問題として書いてます。
山は水の源なのです。
ふかふかした落ち葉がスポンジの代わりになり水を貯えます。大事な大事な命の水を貯める方子なのです。
またいつか私も書くかも!!
返信する
方子 (ゆり)
2022-02-10 17:50:36
間違いです。
宝庫です°˖✧◝(⁰▿⁰)◜✧˖°
返信する
くまさん (美恵子)
2022-02-10 20:46:02
信州の木材・・・・読んでいただいてうれしいです。
太陽と水は当たり前と思っているけれど、自然はサイクルになっているのです。森が魚を育てていますもの。
意識して守っていかなければ、ならないものがあるのですね。でもその時々の目先だけで振り回されている我が国の行政に不安を感じてきました。
 深川の木材、あの頃も外材が多かったのかもしれません。今は木でできているという感じの家は贅沢になってきてしまいました。
名古屋城の再建された建物を見た時、今でもこんな木材があるのだとびっくりしたことがありました。
他を観光せず、私は時間いっぱいその木材を眺めていました。
返信する
ゆりさん (美恵子)
2022-02-10 20:52:26
中国やヨーロツパの木の生えていない山を見た時、ショックでした。かっては森林だったのでしょうにと。
いったん荒らしてしまうと、再生はできないのですね。長野は水資源の保護のための条例が出来ています。これからの世界は石油より水が求められる時が来るでしょうね。守っていかねばならないことがあると思います。
ゆりさんの水問題の提起待っていますよ。
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