○が一つ減った相続税。

2008年03月29日 | 住まいづくり
リフォームのお支払いに見えたお客様と、佐久平駅の周囲がどんどん開発され、その波がお客様のご実家の隣まで押し寄せてきた話題となった。農家だから、家の周りだけでもかなりの面積をお持ちだ。

 10年ほど前の相続でご苦労なされたのを知っているだけに、必然的に相続対策の話となる。
 その当時、土地の評価が実勢価格と反転している時期であったから、物納をすすめたが、事前に何の対策もとられていなかっただけに、かなりの土地を手放した。

 あれからさらに佐久平周辺の状況が変わってきているから、今現在の評価でも対策が必要なんだろうなと・・・・・計算できてしまうあたりが・・・・どうも仕事柄か。

 つい先日パートナー会社の社長さんがお見えになり、相続が発生して10ケ月、本日申告してきましたと報告してくださった。たくさんの農地を含め土地があっただけに大変だったのだ。農地が農地の評価なら、なんら問題はないのだが、宅地並課税だからである。
「おかげで○の数が一つ減りました。」と喜んでくださった。

 不動産コンサルティングの勉強を仲間と続けているのだが、そこで得た知識を伝授したのだ。あわせて不動産鑑定士をつけることもアドバイスした。
 税理士さんも鑑定士さんも、そのことを知らなかったというから、お二方も大いに勉強になったのだろう。

 相続税は申告制だから、税理士さんが知らなければそのままである。税理士さんは税のプロではあるが、土地に関してはすべての方が明るい訳ではない。

 友人の不動産コンサルティングが企業の顧問になったと話してくれたが、世の中の認知がまだ足りないのが残念だ。

 相続税対策に、「アパート経営」という業者が多い。需要と供給という面からも、質の面からも、先のことまで考えているのかなという提案も多いようだ。
だから安易にのらないで欲しい。

 先のお客様に「お父さんのところへ顔を出してみるわ」と約束する。
農地を農地のままに、農業を続けたいと思っているならばそれなりの手を打つしかないだろうと思いつつ。

 話を聞いていた社長「それを仕事の一部にしたら」と。「うーん、形あるものを売るのと違ってこれがねぇー、むずかしいのよ。人様の財産だから、それでストレスためるのもね」なーんて。・・・・プロのセリフじゃあないわね。

 これ節税の指南であって脱税の指南ではありません。ただ知っているか知らないかだけです。

 税金でお国に尽くすのもいいけれど、農地の宅地並課税というのは・・・・食料自給率にも影響しているのよね。

【 中島木材のホームページは こちら

       
                           依田 美恵子



 
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