保険のおばちゃんのバトル

2008年02月28日 | 日々のこと
「突然ですが」と事務所に入ってこられたのは、某有名生命保険会社の法人部門の本社の営業担当課長さん、同行営業であるらしい。名詞を受け取っている間に電話が鳴る。事務所の中はモデルハウス見学のお客様のご案内や外出やらで、手薄状態。

 電話に出ながら、手まねで応接を勧める。電話が終わらぬうちにまたお客様。
お待たせした失礼を詫びて応対すると、同じ生命保険会社の方。「ご一緒ですか?」と尋ねると、応接に座られていたお二人が飛び出してこられた。

 「あなたのお客様ですか」「・・・・・」・・・・・彼女はそうだとも一言も発しない。先客が一方的に言い訳めいた話をする。
「すみません、私はどちらさまも存じ上げないのですが」なんて言う私の言葉を双方無視。無言のバトルが繰り広げられるのを目にした。・・・・すごい。

 お互いのお客様を奪うということが、この世界ではご法度なんだろう。私の存在などまったく無視して、「失礼しました」と先客は帰られた。
後から見えた保険のおばちゃんは、社員に用事で見えたとのこと。・・・・絶対私のお客様ではありません、と言わないのには心底驚いた。そこには自分のご都合しかなかった。

 社員と話した後、彼女は「お茶ごちそうさまでした」と言って帰って行った。
私は「フー」とため息をついた。

 11月の下旬に違う生命保険会社の同行営業があった。新人なのだろう、次回来やすくするために、「使用済み切手」の収集箱を置いて下さいと言う。これを売った資金を「乳がんの早期発見、早期診断、早期治療の大切さを伝えるピンク運動・乳がんをなくすほほえみ基金」に全額寄付をするという。
 趣旨に反対する必要もないので、協力しますと受け取った。12月末には伺いますの約束もまだ果たされず、箱はパンパンに溢れている。

 新人はもうこの仕事を止めたのであろうか。同行した上司もただ営業手法だけであったのだろうか。

 どちらにしても、お客様の方を向いていないことだけは確かだ。
                         依田 美恵子


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