チェルノブイリである村の住民が被曝症にかからないのは、ある泉の水を飲んでいるからだとする広告メールがわざわざ僕宛てに届きました。
こういう広告宣伝手法がジャーナリストに通用すると考えている時点で、僕も相当に舐められたものだと、週末の朝から怒り続けています。
そして、放射能が周りのどこからも出ているのに、<山からの湧き水の「泉」の水からは検出されない>と、このメールは主張しています。
どういう湧き水かは知りませんが、仮にこの泉が地下水が湧いて出ているとしたら、放射能が検出されないのは当たり前です。
放射性物質、特にセシウムは地表から数センチから数十センチに留まり、あまり移動しないことは、チェルノブイリ現地で地質研究を行っている研究者には常識の話です。
ですから、キエフ現地では河川の水を使った水道水をメインに使わず、地下水からの水を利用して生活している一般市民がいることは、普通に伝えています。
こんな当たり前のことを、さも何か特殊な水であって、その恩恵があるかの如く喧伝するメールを僕宛てに送りつけてくる。
そして、こんな奇妙奇天烈な主張が届きます。
<イゴール・スミルノフ博士は分析の結果、その水は、水分子のH2 Oの結合角度が通常の104.5度から108度に広がっているこ とを発見しました。108度に広がっている水を飲んでいることで 避難地域に居住しているにもかかわらず、被曝症にかからなかった のではないかと想像できるのではないでしょうか。>
はぁ????? 正気のメールとはとても思えません。
こんなものを信じ込む人がいたら、中学生くらいから人生をやり直しなさいと僕は断言します。
こうした水ビジネスは、これに限らず酷いものが多いです。被曝に効く水など(被曝症などという言葉の使い方も本当におかしい)、ありえないと百回くらい断言しておきます。
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