画像は東京電力HPより引用。
きょうから、東京電力は福島第一原発1号機建屋のカバー取り外しを始めています。
これは数か月間は続く作業となります。
きょうの段階では、ダストモニターやモニタリングポストに異常はないということです。
しかし、放射性物質の拡散防止を意図して設置した建屋カバーを外すということは、幾何かは拡散リスク増加は想定される状態になっているということです。
念のため、警戒する状態を意識はして下さい。
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【 関西空港で麻疹(はしか)感染という危険なリスクが拡大、更にワクチン=有害と完全否定する人々の妄想リスクも拡大 】
『2016年 真夏の大放談(5)』
【 身体のマイナートラブルが大きな異変につながらないのかを、被曝者はどのような目線でチェックしていくべきなのか 】
インテリジェンスは国家の安全保障を考える際の、広い意味での諜報活動に属することです。
こうしたインテリジェンスの組織というのは、日本では警察の公安部門や公安調査庁、防衛省の情報本部など多岐に分かれていますが、その組織が海外のインテリジェンス機関と比較すると、脆弱であることは否めません。
そうしたインテリジェンス感覚を強めて、日本でも本格的な組織を作ることを強く訴えてきたことで著名な元官僚が亡くなりました。
大森義夫氏、ちょうどオウム事件のころとなる93年から97年にかけて内閣情報調査室長。
腎うがんで亡くなったそうです、76歳。ご冥福をお祈り申し上げます。
内調という存在が、良くも悪くも注目度が高まったのは、大森氏の在任当時からの活動が寄与していたことは間違いありません。
退任後も著作活動などで、そうしたインテリジェンスの啓蒙を盛んに行っていました。
雑誌『選択』での連載をまとめた、『「インテリジェンス」を一匙 情報と情報組織への招待』(選択エージェンシー)などが代表的著作と思います。
日本ではそうしたインテリジェンス活動が、当時も今も十分に軌道に乗らない中で、警察の公安官僚出身である大森氏の指摘は、確認してもよいと思います。また、ネット住民が歪んで見えている内調の実像も、彼の著作でよく認識できますから。
陰謀論にはまる前に、さらに情報やインテリジェンスの重要性を踏まえるために、日本の当局的現実をきちんと認識すべきですから。