「木下黄太のブログ」 ジャーナリストで著述家、木下黄太のブログ。

日本と世界のリアル状況確認と僕の思索を書き留めるブログ。
重要なことはメルマガで展開していますので、ご購読下さい。

放射能汚染の実地調査を市民側で行っていた或る専門家、全身にがんが広がり亡くなるという悲劇。

2016-09-03 06:45:00 | 福島第一原発と放射能

昨夜配信した木下黄太メールマガジンより、冒頭部分をお伝えします。


悲しい知らせが入ってきました。
このことは、3年前から覚悟していた知らせではあったかもしれませんが、
実際に聞くとやはり辛いものがあります。
本日のメールマガジン、テーマは次の通りとなっています。

・・・・ I N D E X・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

【 放射能汚染の実地調査を市民側で行っていた或る専門家、全身の骨にがんが広がり亡くなるという悲劇 】

『2016年 真夏の大放談(4)』
【ノーベル賞の或るケーススタディから考察してみる、放射能を巡る"政治"ということ 】

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

=================================

 まずは、環境汚染一般に関して、民間レベルで実際に調査した専門家で、
反対活動を続けていた方がいます。
各地の市民運動で、放射能ガレキ問題にまつわる話で、この方にお世話に
なったところも多いと思います。
 訃報になります。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【 放射能汚染の実地調査を市民側で行っていた或る専門家、全身の骨に
がんが広がり亡くなるという悲劇 】
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 この民間の専門家に、深刻な疾患が起きていることは、2013年の夏には
わかっていました。
ある読者からの、その初秋に届いたメールを再度確認してください。

-----------------------------------------------------------------
今回、ある方のご病気の話が届きました。
3.11以降放射能汚染を懸念しての講演会を各地で数十回程度は行って
いる専門家の方です。

福島にも正確にはわかりませんが、確か両手に収まる程度の回数は調査に
行っておられ、他、中・高線量地域にも調査に行っておられました。

また、低線量地域も調査して回ってくださっており、我が家の雨どい下
なども調査してくださいましたが、その際の測定の様子(線量のあるとこ
ろからは一定距離離れてはいるが、座り込む、など)から、他地域と比べ
て低いとはいえ、少し健康に影響はないか心配ではありました。

しかし、汚染を懸念しているからこそ調査をしてくださっている方であり、
ご自身の調査結果からも、中程度汚染地域から当地に疎開中であった私に
「戻らないほうがいい」とご助言くださったような方です。

震災の年の秋ごろに、体調の不調の話はご本人からぽつぽつ既にお聞き
していました。
ですが、大きくはない症状のいくつかではあり、各地からの依頼もあり
調査を続けてくださっていること、合間に講演会なども引き受けてくださっ
ているご多忙の中でしたので、お疲れもかなりだろうと
「どうかご自愛ください」と伝えるにとどまっておりました。

2012年に御会いしたときには少し前に体調が悪化し入院したとおっしゃっ
ていました。
ことし(2013年)に入って春ごろ、体調があまりよくないことを聞き始め
ていましたが、夏に「体調が、かなりよくないらしい」と聞きました。
病名は、「多発性骨髄腫」だそうです。
そして「こんなにわかりやすい放射能の影響はない」「私も甘く見ていた」
とご本人がおっしゃっていると聞きました。
-----------------------------------------------------------------

亡くなられたのは、関口鉄夫さんのことです。ご冥福をお祈りいたします。


この続きは僕のメールマガジンを、是非購読してお読みください。

重要情報や根幹的なテクストはメールマガジンで毎週金曜夜に配信(月4回)。

木下黄太メルマガ購読申込先⇒http://www.hoshanobogyo.com/