goo blog サービス終了のお知らせ 

「木下黄太のブログ」 ジャーナリストで著述家、木下黄太のブログ。

日本と世界のリアル状況確認と僕の思索を書き留めるブログ。
重要なことはメルマガで展開していますので、ご購読下さい。

「岩手県宮古市のガレキを受け入れます。」と大阪市ガレキ住民説明会。あす宮古市へ対応を。

2012-10-08 12:39:30 | 福島第一原発と放射能

 

 大阪市の住民説明会が、此花区でおこなわれました。橋下市長は、本人のもともとのお話のとおりに、まったく現れず、説明会は、説明する側が壇上に登らず、その前を市職員がバリケードしている状態だったそうです。説明会に参加した、大阪市在住の若い女性からの報告です。

========================================================

昨日の住民説明会は、本当にアリバイ作りのためだけに行われたものでした。
会場に走ると、いつものようにものものしい警備。
荷物チェックを経て会場へ入ると、幼い子どもにおやつを与えたい母親が市(府?)職員に
「そういうことは困る」
といちゃもんをつけられている光景。
まずそこでなんだそれ、ひとりでも参加者を減らしたいんだろうなと思いました。

説明会は、「府内港湾施設・積替施設に関する地元住民説明会」と謳っているものの、今までの説明会と同じく「持ち込む廃棄物がどれだけ「安全」か」という説明に終始時間が使われる。
府内港湾施設・積替施設に関しての説明はわずかでした。
私は最前列の真ん中に座ったので見えましたが、環境省等の説明者は壇上ではなく、私たちと同じ床に座らされ、市か府の職員によるバリケードが張り巡らされ、後ろのほうに座った参加者は説明者の顔などあまり見えなかったのではないかと思います。

質疑応答では、説明者たちが壊れて行きます。
バリケードの職員たちのせいで説明者の顔が見えず迷惑だ、どうして何度も同じ説明資料で同じ説明を受けなければいけないのかと指摘されると、うつむく環境局の職員。
100bq/kgの放射性物質というものは、原発内でさえ厳重保管されるのに食品にその基準を適用し、だから廃棄物としてもOKとするあなたたち環境省の説明は全く意味が分からないと指摘されると、
「100bq/kgは定めただけであって、そんな数値はまず出ないので毎日食べるわけではないため、大丈夫です!」
「原発内の焼却炉は特別設計だから焼却してもOKなんです!基準値は100bq/kgです。広域処理は濃度が低いから普通の焼却炉で処理してOKなんです!基準値は100bq/kgです」
これは、
「賞味期限ちょっと過ぎちゃったけど、酸っぱくないから大丈夫だよね!」
「ちょっとやばそうだけど、量も少ないし、影響も「ごくごくわずか」って知見もあるし問題ないよね!」
っていう井戸端会議レベルの説明です。
「土壌調査は行わない」と断言したり、もう頭がくらくらする説明のオンパレードでした。

ひとつ、いつも「どこの廃棄物を持ってくるのか」ということに対して「分かりません」と言っていた行政が、「岩手県宮古市の廃棄物を受け入れます」と発言していたのは収穫かもしれません。これも、また撤回するのかもしれませんがね宮古市に対して働きかけをする必要があると思います。受け入れたくても、搬出で止まればよいのですから。

断言します。
彼らは、放射性物質や、その他瓦礫に付着している危険物質の危険性や重大性ははっきりと理解しています。

だから私たちに納得のいく責任が出来ない。きちんと説明しようとすれば、危険なことが露呈しまから。                                 だからマスコミでさえ排除した。
「安全だから安全なんだ。今の知見ではそういうデータがあるから納得しろ。」
とナイフを突き付けてきている。
数年後、あのときの知見では安全だったんですけどね~、今になって健康被害でちゃいましたね!でも謝りません!!という姿勢をとることまで、織り込み済みでしょう。

私がひとつ、懸念するのは、1年を超えてともに闘ってきた仲間たちが疲弊していることです。私も含め。
今回の説明会も、連休の真ん中のお昼という、最も集まりにくい時間帯を設定され、参加者は少なかった。
このまま疲れて、私たちが声をあげなくなるのを行政は待っています。
説明会も、以前に比べるとちょっと弛緩している印象がありました。
その手に乗るもんかと思っていても、確実に私たちの心や身体は蝕まれています。
私は闘っている仲間たちと、TVしか見ない層の意識の乖離もものすごく問題だと思っているので、商店街等で説明して回っています。意識の底上げをしたいと思っての行動でもやはりくたくたになります。
行政、マスコミのプロパガンダはきついという現実を日々目にします。
私はやはり、大阪が止められれば、私の大事な家族もいる福岡も影響を受けている、北九州や、関西の水源をめちゃくちゃにする三重の焼却灰埋め立ても止まると考えています。
どうかチカラを貸してほしいです。

もし、大阪市が焼却しようとするガレキが、岩手県宮古市のガレキなら、宮古市にこちらからお願いもしたいと思います。

これも全国の皆さんが力を貸してください。

宮古市役所
〒027-8501 岩手県宮古市新川町2番1号
電話 0193-62-2111 / ファックス 0193-63-9114 / 電子メール info@city.miyako.iwate.jp
========================================================

 先程、宮古市で放射能の問題を懸念している方たちとも話しましたが、最近、その方が、市側とガレキを確認した感覚で言うと、総量はかなり減っているそうです。本質的に必要のない大阪へ運搬し、焼却することをどのように食い止めるべきなのか、宮古市への働きかけも急務だと僕は思います。

 宮古市議会は、今月末から、11月議会も始まる情勢です。このあたりも含めて、攻防は続きます。搬出元からガレキが来なければ、どんなにパフォーマンスで燃やしたくても、出来ませんから。

 本質的に愚かすぎる話ですが、闘うしかありませんね。

 





「25年で100万人を超える日本人犠牲者に直面。」カルディコット博士。高熱や風邪→突然死。知人橋本病。

2012-10-08 02:33:31 | 福島第一原発と放射能

 

 このところ、やりとりをしていたり、直接知っている方から、突然、知らされることが多いのです。いろいろ考えてしまいます。

 電話で何度かお話ししていた、都内でお仕事も第一線でされているお母さんが、同じように、仕事にも取り組んでいた、40代のご友人の女性が、先々週、突然に亡くなられたと聞きました。

 「亡くなったのは40代女性の友人で、40度の熱をだし救急を受診、風邪と言われ自宅で寝ていたそうなのですが、2日後、ご主人が帰宅されたら倒れて亡くなっていたそうです。くも膜下のようですが検視の結果は2ヶ月先にわかるそうです。お住まいは23区の北西部。大きな公園のすぐそばで、清掃工場からの距離はおそらく2〜3キロです。生活ぶりはわかりませんが、血圧は少し高かったそうです。くも膜下だけでなく、高熱と風邪のような症状と聞いて、また、葬儀の帰りに清掃工場の煙突を見て、いろいろと思いました。とてもショックでした。社交的で困っている人を放っておけない妻、と旦那様がおっしゃっていました。あまりにも突然で私も未だに実感がわきません。」

 突然死という事象が、比較的若い世代で身近におきるケースも、まれですが、昔から存在はします。こうした事例がどのようなペースでどのようにおきるのかを注意すべきという事です。

 

そして、次は、電話がかかってきました。

「木下さん。お久しぶりです。洒落にならないんですけど、うちのが橋本病と診断されたんですよ。」

「えっ。」

「ちよっとあって、病院で検査したら、橋本病。」

「避難していたよね。」

「西日本に、3/13には都内から避難したんですけど、その後、戻っているんですよ。」

「君たちだけじゃなくて、彼女も?」

「そうなんですよ。3/18には一度都内にまで戻っていて、そこから、数か月はいたんですよ。」

「えっ。そうだったの。勘違いしてたよ。彼女は、ずっと避難したままだと。」

「僕らは、去年の夏前に、本格避難だったんですよ。でも3/13から3/18はいなかったし、注意はしていたつもりだたんだけど、それでもあいつがなっているなんて。バンダジェフスキー博士とも話していたから、理解はしていたつもりだったけど、現実になると、ちょっとショックで。でも、僕らのように、初期被曝も半分はクリアしていて、その後も避難は数か月後にしていても、何か出てくる場合があるなら、東京にいる人たちはどう考えていいのでしょうね。ただ事じゃないですよ。ほんとに。」

 

 僕もこの橋本病にかかった奥様は、直接知っています。20代の女性です。勿論、若い女性の甲状腺の疾病は多いですから、偶然かもしれません。しかし、こういう報告が、3.11.前と違って身近からも、ふつうに聞こえてきます。

=========================================================

小児科医のヘレン・カルディコット博士は、警告します。

「福島第一原発の事故は、チェルノブイリより多く、2.5回から3回、放射性物質を放出しています。さらに、日本は、ウクライナ、ベラルーシおよびロシアよりもはるかに人口密度が高いのです。これらの国々で、チェルノブイリの結果、25年で100万人が死んでいます。そうすると、私たちは次の25年で、100万人を超える日本人の犠牲者に、直視せざる負えなくなるのです。しかも、この世代が、被曝の後、癌になるまでの潜伏期間は、2年から90年と、人によって、様々に異なります。
 こうした事実は、放射性物質にとりかこまれた環境と、放射性物質を含んだ食物に、晒され続けるであろう、未来の世代の日本人全てにあてはまります。」

<Helen Caldicott, Reader Suppoorted News, 28 August 2012>

 

 

ヘレン・カルディコット博士のセミナー受付状況

11/18(日)東京医師&専門家向けセミナー 9時半から15時半(受付9時より) 定員60席

開催場所 東京・渋谷  「こどもの城」
 
 申し込みが定員を大きく上回り、40人の方が、ウェイティング。全部で100人の申し込み。会場変更の作業を継続。御茶ノ水で折衝しています。140人規模。会場変更が出来た場合は、出来れば来週中、遅くても再来週前半には、お伝えします。その場合も申し込み順の対応になりますので、参加希望の方は、申し込み手続きは、早めに行って下さい。なお、すでに申し込み済みの方は、会場変更になりました場合は、その旨は、ご了解ください。
 

11/25(日)京都医師&専門家向けセミナー 9時半から15時半(受付9時より)定員50席

開催場所  京都・烏丸五条 「ホテル アランヴェール」 

 京都は、ここで、定員60席に増設。しかし、さらに参加希望者が増えて、定員の60人を超え、10人がウェイティング。キャンセルする人もいると思いますから、こちらも、参加ご希望の方は、お早めにお申し込み下さい。

 当初、京都は会場変更はしないとお伝えしましたが、参加希望者がさらに増えた場合、変更をおこなう決断は致しました。                                                           希望者が全部で75人を超えて、キャンセル待ちのウェイティングが15人を超えるようですと、会場変更します。 この場合、利便性がやや不便な場所になる可能性がありますので、その旨、ご了解ください。烏丸五条から西大路五条付近になる可能性です。とにかく希望者を把握したいので、希望される方はまず申し込んでください。 

 セミナーの受け付けは→http://www.frcsrus.org/japan「みんなのカルテ」(主催)のトップページより。詳細内容も上記参照下さい。医療関係者優先ではありますが、意識のある一般の方の参加は歓迎いたします。

 このページの真ん中にある<参加申し込みはこちらから>をクリックしてください。

 ヘレン・カルディコット博士の一般向け講演会。申込み受付日時は事前にお知らせいたしますので、その場合は申込み先着順になります。お早目にお申し込みください。来週以降の予定となります。
 
11/17(土)東京講演 19時から21時 (開場18時)  成城ホール  定員390席
 
11/23(祝・金)徳島講演 18時半から20時半 (開場18時) 徳島県郷土文化会館 定員300席
 
11/24(土)岡山講演 14時から16時 (開場13時半)  岡山市勤労者福祉センター 定員300席
 
11/25(日)京都講演 18時半から20時半 (開場18時)  ひと・まち交流館京都 定員300席
 
 

 

========================================

僕は、講演依頼やいろんな形での実務ベースのご依頼は、まずメールを頂き、お電話でお話しするスタイルにしています。もちろん、近隣においでいただけるなら、お会い致します。お名前と所属、内容を明記してメールください。

 

========================================

【10/13(土) 木下黄太講演 IN 金沢】

★☆★~ 大丈夫?! 震災ガレキの埋め立て ?? ~★☆★

日時:10月13日(土)14時~16時(13:30開場)

会場:金沢歌劇座 大集会室
(下本多町六番 )

参加費:500円(前売りチケットあります)

 

予約アドレス→d-t-r-s@mail.bbexcite.jpにメールを。お名前、連絡先電話番号、参加人数を明記してください。

 

主催:子どもたちを放射能から守る石川の会  共催:そらまめクラブ、わらべうたとえんげきの広場

*お車の方は、周辺の有料駐車場をご利用ください。
*会場内後方に、キッズスペース、授乳スペースあります。

 

=======================================

 

10/10 正午 宮城県議会必着 北九州・ガレキ阻止・陳情書10,000通作戦】

 

 宮城県からガレキ搬出が止まれば話は終わります。そして、県議会も止めたいのが本音です。宮城県議会に全国から陳情書を送付してほしいと思います。1万通の陳情書を宮城県議会に送って、ガレキ搬出をとめてもらうというプランです。

 

 みなさん全員が、1人1通の陳情書を宮城県議会宛てに出して下さい。
「陳情書10,000通作戦」と銘打ちます。
10/10 正午に宮城県議会必着と判明。この週末に必ず投函してください。

====================================

「陳情書の様式」

宛先名は「宮城県議会議長 中村 功 様」
1陳情の要旨(出来るだけわかりやすく簡
潔に)
2陳情の理由(出来るだけ詳しくわかりやすく)

1・2を書いたらその下に「以上のように陳情いたします」と書き、

 

住所
(団体の方は団体名) 
氏名(名前に印鑑を押す。署名の場合は不要)を書いて終了。
 
【郵送先】 宮城県議会・事務局議事課 宮城県仙台市青葉区本町3-8-1
 


======================================