僕は、講演依頼やいろんな形での実務ベースのご依頼は、まずメールを頂き、お電話でお話しするスタイルにしています。もちろん、近隣においでいただけるなら、お会い致します。お名前と所属、内容を明記してメールください。
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金沢講演はいよいよ今週末!!
【10/13(土) 木下黄太講演 IN 金沢】
★☆★~ 大丈夫?! 震災ガレキの埋め立て ?? ~★☆★
日時:10月13日(土)14時~16時(13:30開場)
会場:金沢歌劇座 大集会室
(下本多町六番 )
参加費:500円(前売りチケットあります)
予約アドレス→d-t-r-s@mail.bbexcite.jpにメールを。お名前、連絡先電話番号、参加人数を明記してください。
主催:子どもたちを放射能から守る石川の会 共催:そらまめクラブ、わらべうたとえんげきの広場
*お車の方は、周辺の有料駐車場をご利用ください。
*会場内後方に、キッズスペース、授乳スペースあります。
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ヘレン・カルディコット博士のセミナー受付状況
東京・京都とも会場変更をおこないます。詳細は後日。
11/18(日)東京医師&専門家向けセミナー 9時半から15時半(受付9時より) 定員140席予定
申し込みが京都は75人を超えましたので、こちらも会場を変更を致します。 この場合、利便性がやや不便な場所になる可能性がありますので、その旨、ご了解ください。烏丸五条から西大路五条付近になる可能性です。とにかく希望者を把握したいので、希望される方はまず申し込んでください。現在77人申込みの為、残席は45席となります。
セミナーの受け付けは→http://www.frcsrus.org/japan「みんなのカルテ」(主催)のトップページより。詳細内容も上記参照下さい。医療関係者優先ではありますが、意識のある一般の方の参加は歓迎いたします。
このページの真ん中にある<参加申し込みはこちらから>をクリックしてください。
【大阪・ガレキ阻止】
大阪市が焼却しようとするガレキが、岩手県宮古市のガレキなら、宮古市に搬出をしないように、こちらからお願いもしたいと思います。行動は、きょうからです。宮古市議会は、今月末から、11月議会も始まります。搬出元からガレキが来なければ、どんなにガレキを燃やしたくても、出来ませんから。これも全国の皆さんが力を貸してください。
宮古市役所
〒027-8501 岩手県宮古市新川町2番1号
電話 0193-62-2111 /FAX 0193-63-9114 / 電子メール info@city.miyako.iwate.jp
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さて、子どもたちを放射能から守る・八尾の会 よりの情報です。大阪市のガレキ試験焼却前に行われるラボ実験の詳細が10月5日に発表。このラボ実験は、10月11日の9時から、大阪市立環境科学研究所で行われます。大阪市の発表によれば、排ガス中の放射性物質濃度の測定が行われ、特にガス状のセシウムの挙動がどのようになっているのか、実際の測定方法と同様の実験装置を用いて確認を行うことになっているようですし、測定方法は、環境省『放射能濃度等測定方法ガイドライン』準拠の方法が採用されることになっているそうです。
大阪市が平成24年10月11日に予定している排ガス中の放射性物質の測定方法に関する実験について、平成24年10月5日付報道発表資料「放射性物質の測定方法に関する確認について」の内容を検討した。その結果、重大な問題点があり、放射性物質の測定方法に関し誤った結論を導くことになることがわかった。また、この問題点に加え、軽視できない疑問点もあることがわかった。
(1)問題点
放射性セシウムは反応性に富む元素なので、屋外では①焼却炉(850℃)中で分解してセシウム単体を放出する酸化セシウム、水酸化セシウム、炭酸セシウム、②焼却炉中でも分解しない塩化セシウムなどの化合物の形態で存在していると考えられる。しかし、今回の実験では試薬として塩化セシウムのみを使用する計画である。
実際の焼却施設では焼却炉を出た排ガスは200℃まで冷却された後バグフィルターでダストが取り除かれて煙突から排出される。酸化セシウム、水酸化セシウム、炭酸セシウムであれば、200℃はセシウムの沸点671℃、融点28℃の間の温度であるので、放出されたセシウムは霧(複数個のセシウム分子が結び付いた状態、広い意味でガス状と言える)の状態で排ガス中に存在することが考えられる。この場合、霧状のセシウムは、空気と共にバグフィルターおよび環境省の放射能濃度等測定方法ガイドラインで示された試料採取系(円筒ろ紙+ガス吸収びん)を通り抜けてしまう。
一方、今回の実験では、塩化セシウムは沸点1295℃、融点645℃なので、200℃まで冷却されれば、確実に固体になる。その結果、多くの塩化セシウムは円筒ろ紙で捕捉され、円筒ろ紙を通り抜ける微小のものがあっても、固体の塩化セシウムは重力の作用によりガス吸収びん内で蒸留水中に捕捉される。
以上述べたように、実際の焼却施設では、セシウムの化合物の種類によっては、バグフィルターおよび環境省の放射能濃度等測定方法ガイドラインで示された試料採取系を放射性セシウムが通り抜けてしまうのに対し、今回の実験では試料採取系に吸引されたセシウムはすべて捕捉されるという結果しか得られないという重大な問題点がある。
さらに、震災がれきの焼却が予定されている大阪市の舞洲工場のパンフレットによると、燃焼ガスは約850℃から950℃と記載されており(図1参照)、塩化セシウムであれば液化はしても気化はほとんどしない。この点でも塩化セシウムを実験における試薬として用いることは不適切である。
この実験には放射性セシウム134や137ではなく、放射性物質ではないセシウム133が使用されるではないか?その場合、放射線を出さないので、実際の焼却施設において試料採取系が捕捉する微量の放射性物質を測定する時に用いられるゲルマニウム半導体検出器は使用できない。このため、検出感度が悪い別の方法が使用されるのではないか?その検出感度が悪い方法でセシウムを検出するために実際の焼却施設で試料採取系に吸引される排ガスに含まれる放射性セシウムよりもずっと多量のセシウムが実験に使用されるではないか?
もし、そうであれば、この実験は実際における排ガス中の放射性物質の測定と等価性がないことになり、排ガス中の放射性物質の試料採取系に対する検証試験にはならない。
京都大学大学院工学研究科
河野 益近
① 実験に使用されるセシウム化合物が塩化セシウムだけであること。
「実験」と言うのであれば、他のセシウム化合物についても調査すべきです。それぞれの化合物のガス化の割合に加えて、実際の焼却炉内でのセシウム化合物の存在割合を調べ、当該焼却炉内でガス化される放射性セシウムを推定できるようにするのが「実験」の基本です。実際の炉内での放射性セシウムの化学形態が不明な状況で行われる「実験」に説得力はないと思います。
② 実験の温度が850℃であること
大阪市の舞洲工場での焼却温度は約900℃となっていますが、焼却炉の種類が分らないので炉内での温度変化の範囲はわかりません。しかしこの焼却温度の範囲(島田市の溶融炉の場合300~1800℃)は重要であり、「実験」であればこの温度範囲の異なる温度で何点か行う必要があります。少なくとも最大温度でガス化の割合を調べる必要があります。