「木下黄太のブログ」 ジャーナリストで著述家、木下黄太のブログ。

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福島第一原発4号機燃料プール冷却装置停止。月曜夕刻に回復しなければ、警戒が必要。ガレキ最新状況。

2012-07-01 11:35:19 | 福島第一原発と放射能

 今回の事故の収束という事について、日本政府というのがいったいどの程度きちんと機能しているのかをさらに疑う事例がおこりました。4号機の燃料プール。使用済み核燃料が1500本以上、入っています。この燃料プールの底が抜ける危険性が、もっともアメリカ側が怖れた話で「4号機が倒壊したり、プールの底が抜ければ大変なことになる」というのが、この福島第一原発事故で最も怖れられていたシナリオの一つです。震度6強では持たないという話もよく聞いていました。4号機の建屋の工事と、今回のメインの電源、非常用電源のダブルの故障は、どういう因果関係があるのか、よくわかりませんが、いずれにしても万全の体制がとられていなかった疑いが大変に強くなると思います。もちろん一刻を争う事態ではありませんが、電源の早期復旧が為されなかった場合は警戒が必要です。

 僕はきのうの講演会も終えて、きょうは都内におりますが、このままの状態が継続されると、はやめに関東からは離れた方が良いかなと考えています。一応、保安院の警戒の規定に、プールの温度がなりはじめるのは、彼らの水温上昇の想定が正しければ、明日夕刻あたりとなります。ちょうど、お昼に人と逢っているので、そのあと電源復旧が為されなければ、そのまま僕は関東を離れようと考えています。

 勿論、行政側の警戒水準に水温がなっても、沸騰し、空焚きにならないと、使用済み核燃料には本当の危険がおとずれる訳ではありません。ですから、今回は時間のゆとりはありますが、こういう状況下で、さらにいきなり地震が追い打ちをかけるようなことがおこったりしたならば、収拾がつかなくなる可能性も出てきます。僕の感覚では、少し早目でも都内を出ておいて、状況の捕捉に努めるのが大切なのかもしれないと考えています。

 月曜夕刻の段階で、まだ電源復旧のメドがたたないという状況が継続した場合は、近接エリアの方や関東・南東北で、被ばくされているエリアの方は、避難準備も視野に入れるしかなくなります。その後、何日かはあると思いますが、事態が最悪に進行した場合、同じようなエリアに、放射性物質が蔓延する可能性を否定できません。さらにその場合、使用済み燃料の量が多いため、警戒の度合いは緩められなくなると思います。

 こうした状況がいとも簡単に、1年3か月を経過した現在でもおきるということは、僕にとってはものすごい驚きです。4号機のプール問題は、この事故収束の大きな要ということは、諸外国でも懸念をしている人々の間では、本当に常識で、電源が本質的に、ダブルにバックアップできないシステムだったことは、呆れかえるしかありません。だから、怖いんです。

 この時点では、収束できる可能性が高いですが、こういう状況下に、別のアクシデントが発生したら、本当に混乱します。こういう想定まで、考えていない体制の中で、福島第一原発がいまだにあることは許せませんし、こうした状況の中で、大飯原発を再稼働させようとする現行政府は、機能していないと、またしても痛感します。

 話を変えます。細野大臣の面子の為だけのガレキの広域処理です。しかし、事実上の終息宣言が為されていると判断できます。http://t.co/uX6Xy8jk関東以西では広域処理の可能性があるとされる地域が限定されました。すでに受け入れていると環境省が言い張る静岡県島田市。それから本格受け入れ表明をしたされる北九州市、大阪市、静岡市は、まだ広域処理をとめられていないです。岩手の分のガレキも、量がなくなったことから、それでも、これ以外の関東以西にある自治体にお願いをしなくなったという話です。皆さんの反対の声の高まりが強く、再稼働反対デモの援護も大きい情勢と僕には見えます。

 現況、島田市は、ガレキの中に不燃物が混じっていたことを理由に本格焼却がストップしています。地元の地権者が強く拒絶をしている背景もあり、実は膠着しています。

 静岡市は受け入れると本格表明したとされていますが、時期も中身も未定のまま。

 そうすると事態の憂慮が強いのは、北九州市と大阪市。ただし北九州は、元々のガレキの搬出先が、一度鹿島JVに落札させた分の中で、広域処理にさらにまわそうとしているという状況が指摘されています。公から民間で一旦、落札処理されたものを、民間から別の公の自治体が下請けするというのは、公共性の高い処理作業では、根本的なルール違反状態です。ガレキの総量が減少したため、北九州にまわすガレキが、実はなくなっているため、苦肉の策として、こうしたルール違反を行おうとしている疑いがあります。頭がくらくらする話ですし、これを強行すると、将来的になんらかの犯罪にあたる可能性も否定できない構図です。環境省や民主党政権中枢部と北九州市長のごり押しの突破による構図が、ムリなことが透けて見えます。これでも、ごり押しをする可能性は否定できませんが、狂気の世界に入っていると僕は思います。こんな市長に市政をゆだねている住民の意識そのものが問われると思います。

 大阪市は、まったくやる必要がないのに、橋下市長の、いい加減な政治感覚で、無理やり進めようとして、表明している状態です。とにかく、こうした市井の声を聞かずに、ご自身の政治的都合で、危険な可能性を住民に強いる首長というのを、もてはやす人々の意識が、根幹におかしいと思います。この人があれだけ喧伝していた再稼働停止の話も、実は裏取引で、ただのポーズであったことが判明した以上、お話にもならないレベルだと、すでに馬脚をあらわしています。

 広域ガレキの処理は、元々は、細野大臣のおごった意識の産物です。福島でヨウ素剤を配らない判断した大罪を意識的に逃れたいために、放射能ガレキを拡散しようとした意識とみえます。この男は人間のクズだと僕は思っています。

 

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次のアドレスが僕の連絡先です。講演など、いろんな形でのご依頼やご相談はまずメールでお願いします。nagaikenji20070927@yahoo.co.jp

 

 

 

「関東・南東北の被曝エリア(東京全域を含む大半のエリア)にいる皆さんは、放射性物質の少ないエリア、できれば愛知県から西のエリアに、移住するべきです。妊婦、子供、未成年、妊娠可能な女性は優先して移住すべきです。他の皆さんも極力移住してください。被曝から一年が経過しています。初期被曝は深刻で、慢性被曝の影響がさらに危険です。食物、飲料のみならず、吸気による被曝も軽視できません。回避する方法は限定的です。あなたやあなたの家族の命が何よりも大切です。一刻も早く移住してください。」

 

 

 

 「健康被害と思われる事象が顕著にあらわれている方は、僕までメール下さい。事故発生当時の行動記録や数値データなどを細かく教えてください。問い合わせの内容も書いてください。健康被害の状態を皆で共有化し、事態の推移をあきらかにしていく作業が最も必要です。nagaikenji20070927@yahoo.co.jp

 

 

 

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申し訳ありません。様々な理由でバンダジェフスキー博士日本最終講演のDVDが遅れています。

もう少しかかりますが、価格2000円程度でどの程度の方がほしいのか、事前に確認をしたいと思います。

DVDをご希望の方は、下記アドレスに、お名前と希望枚数のみメールください。

これは、事前予約でなく、ほしい人がどの程度の人数なのかを、調べているだけですが、

こちらも予算がない中での作業ですので、メールを頂いてほしい枚数が全体でどのくらいかわかりたいです。

DVDの希望者の受付メールアドレスは dvdbandazhevsky@gmail.comになります。

メールのタイトルは「DVD希望( )枚」 ← ( )は数字を入れてください。

本文はあなたさまのフルネームのみお書きください。

正式に出した時点でお知らせメールも致しますので。よろしくご協力ください。

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