【晩夏、紀州のある秘境のトンネル。抜けるとどんな風景?】
今回のちいさな旅の最終地点は高野山。伽藍・根本大塔だ。
紀州、木の國。山の國。
トンネルを出ると紀伊山地の山並みが広がった。
目指す、高野山。伽藍・根本大塔はまだまだ遠い。
弘法大師空海上人が開いた高野山を目指す。
その象徴が壇上伽藍である。
そして、その中心にそびえ建っているのが根本大塔である。
壇上伽藍の中心と書いたが、八葉の峰々の中央に座している、
まさに真言密教の根本である。だが、山上伽藍の宿命である。
幾度となく落雷に合い消失の憂き目をみている。
現在の大塔は昭和12年、過去の記録をもとに
再建されたものである。
高さ48.5m、四方各25mの建物は大塔の名に
ふさわしいものである。
風のある日には九輪から吊り下げられた風鐸が、
カラカラと音をたてている。内部には、
胎蔵大日如来、四方に金剛界四仏を安置している。
次のトンネルを出ると、日高川の上流。そして龍神温泉街。
はたまた、トンネルを出ると芸術作品。木彫りの梟。
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そして、高野龍神スカイラインを走ること90分。
世界遺産の高野山。朱色の根本大塔に出会う。
高さ48.5m、四方各25mの建物は大塔の名にふさわしい。
あなたも、高野山や龍神に行きたくなったはず。
【トンネル。僕には現実と夢の世界を繋ぐ不思議な空間だ。】