読書・水彩画

明け暮れる読書と水彩画の日々

深川七福神を歩く

2013年05月07日 | 里歩き

東京の七福神巡り
  東京都心部の七福神巡りは12個所もあって、いずれも一巡り2キロから3キロと手ごろ
 な歩行距離で、我々の歳頃にはもってこいの散歩コースである。

  1.谷中七福神(田端・日暮里・上野)
 2.隅田川七福神(浅草・向島・鐘ケ淵)
 3.浅草名所七福神(浅草・今戸・吉原)
 4.下谷七福神(三ノ輪・入谷・鶯谷)
 5.深川七福神(森下・清澄・富岡)
 6.亀戸七福神(亀戸)
 7.柴又七福神(高砂・柴又)
 8.元祖山の手七福神(目黒・高輪)
 9.日本橋七福神(水天宮・小伝馬町)
 10.東海七福神(品川・大森)
 11.港七福神(六本木・麻布)
 12.新宿山の手七福神(新宿・飯田橋)      

  連休中、今年は娘や孫との予定もないし東京を歩いてみようと七福神巡りにでかけた。
 かつて「浅草名所七福神巡り」は2度巡った。今度は「深川七福神」を歩いてみた。
 朝出がけにご近所の二人連れ(女性)に出会った。どうやら谷中七福神巡りに出掛けるら
 しい。

  出発点森下町は都営大江戸線。東武・野田線、常磐線、TX、都営線と乗りついで森下
 駅駅頭に立ったのが10:00.この時期大型連休で都心は案の定人通りが少ない。
  今日は旗日(子どもの日)なので日章旗を掲げている家が何軒か見られた。最近は日
 の丸に対する偏見があって、国旗掲揚は滅多に見かけない。

        

  最初は①深川神明宮(寿老人)

        

  ついでに近くの「江東区芭蕉記念館」に寄った。(有料)
 伊賀出身の芭蕉は29歳で江戸に下り、深川に草庵を構えてここを拠点に俳諧活動にいそしんだ。
  芭蕉自身の句作はもちろん、友人・知人との書簡、山口素堂、大田南畝、山東京伝、曲亭馬琴、
 勝海舟らの真筆の短冊、渡邉崋山の芭蕉像などがあって興味深かった。おしなべて流れるような
 筆遣いであるが、勝海舟は明らかに悪筆だった。(展示場内撮影禁止)
  記念館前には芭蕉の句に詠まれた草木が植えられ、築山には芭蕉庵を模した小屋が建って
 いる。

        

 隅田川堤防に沿って200mほど南下した所に「芭蕉庵展望庭園」があって、芭蕉の座像がある。

        

 芭蕉庵展望庭園の近くに「芭蕉稲荷神社」がある。大正期に石の蛙が出土し、かつて庵はここ
にあったと推定されている。「ふる池や蛙飛びこむ水の音」の歌碑がある。

          

  小名木川に架かる「万年橋」を渡る。この右側は、かつて幕府の御籾蔵や御舟蔵があった。
  道を左に行くと②深川稲荷神社(布袋尊)がある。 石垣は大横綱大鵬幸喜山も奉納している。

        

  この先に「清澄公園」と「都指定名勝・清澄庭園」(有料)がある。

        

  

  清澄庭園の近く、「深川江戸資料館」の手前「霊巌寺」に寄った。
  霊巌寺には江戸六地蔵や松平定信の墓などがある。
  その隣に「深川江戸資料館」がある。

           

    

  次いで「雲光寺」。ここは阿茶局の菩提寺である。阿茶局は徳川秀忠の娘・和子が中宮に上がった
 際母親代わりを務めた。
  
        

  さらにその先には③龍光院(毘沙門天)がある。

         

  次いで④円珠院(大黒天)
 
その前に「本立院」に寄った。ここには間宮林蔵の墓があるという。鳩山一郎氏の筆になる碑が
 あった。

         

   
  清澄通り「海辺橋」の手前に「滝沢馬琴」の生誕の地記念碑がある。そこには馬琴の青銅製著作本。
  橋を渡ってしばらく行くと⑤心行寺(福禄寿)があった。

           

            

  葛西橋通りに出て300mほど進むと左手の小高い所に⑥冬木弁天堂(弁財天)

         

  最後は⑦富岡八幡宮(恵比寿神)
  楽市楽座と称して「骨董市」が開かれていた。興味深い品々が並べられている。しょば代はいくら
 だろうか。神社の懐にちゃんと入るのか。この地域を縄張りにしているテキヤの親分に何がしか払
 わなければいけないのではないか。売れなければそんな費用もでないのではないかなどと余計な
 心配をしながら覘きまわったが、見始めたらきりがないので早々に切り上げた。

         

  富岡八幡宮のすぐ隣には「深川不動堂」があって、こちらも大いに賑わっていた。

      

  このコースは2時間30分コースであるが、余計なところも観て回ったので3時間以上かかった。
  すでに午後1時30分。あらかじめ狙いを付けていた有名なうなぎ割烹「かね松」に入る。
  もちろん、うな重(松)と生ビール。付き出しにマグロのぬたが出て来た。ご飯が柔らかくなく硬くなく、
 うなぎは程よい柔らかさで、たれも甘からず辛らからず、評判通りのうまさであった。

         
                                            (斜めのウナギは相方の方から回ってきたものである)

  この後われわれは門前仲町から日本橋乗り換えで浅草に回り、合羽橋の道具街を覗いた後田原町から
 上野に出て帰宅した。
  浅草の賑わいには驚いた。浅草寺界隈はまともに歩けない。前は閑古鳥が鳴いていた人力車もフル回転
 と見た。

         

 <参考>
  ・寿老人・・・長寿延命、健康と安全を守る
  ・布袋尊・・・弥勒菩薩の化現、平和安穏、家庭隆盛(中国) 
  ・毘沙門天・・・ヴァイシュヴァナ、仏法・国土守護、悪魔降伏、勇気授福(印度)
  ・大黒天・・・シヴァの化身、富と財の神、五穀豊穣(印度)
  ・福禄寿・・・延寿、健康、除災、商売繁盛
  ・弁財天・・・水と音楽の女神、芸道富裕の福徳を授ける
  ・恵比寿神・・・航海安全、豊漁・商売繁盛(日本)

   (以上この項終わり)
  


  
    
  

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